人と出会うよりも関わりを増やす

Nurture By rickyqi

―自分をありのままに受け止めてくれる人に出会うためには結構たくさんの人に会わなきゃいけないのでしょうか。

羽林:たくさんの人と「会う」だけじゃダメで、関わらないといけない。
たくさんって言っても、関わることは時間がかかることなので、一人一人と当たり障りのない関わり方をする。いきなり自分のことを聞いてくれって言ったらおかしいから(笑)。
普通の「こんにちは」から始まって、普通のやり取りをするだけの話。この当たり前の関わりをしてない人が多いんですよ。

例えば、職場でも挨拶はするけれど、その後は同じ仕事でもしてない限り同じ会社でも知らんぷりだったのが、廊下ですれ違ったときにちょっとやり取りするとか。
そういう関わりを避けていた部分をちょっと改善するだけで変わるのね。
だから、「新しく出会いに積極的になりましょう」とかそういう必要は意外となくて、今まで適当にしていたものをもう一度さらってみようというだけ。これをするだけでも大分変わりますよ。

たくさんの人に関わろうとすると、逆に関わりが薄くなっていく気がする。
だから、会う人数はあまり関係ない。
ここ渋谷ですけど、渋谷って、人いっぱいいるでしょう。すれ違うだけなら、一日相当な人数と会う。
だけどこれは出会いとは呼ばない。

出会いって何かというと、お互いに意識するっていうこと。
好きって意識じゃなくて、「この人」という認識をすること。
そこから始まるような気がしていて。その意識を濃くしていくのが、その後の関わり方。
ある人は最初に会った時と変わらないままで、だんだん好きになる人、嫌いになる人といる。
それはあたりまえで、中でもだんだん好きになる人がパートナーなのかなって。
最初から見極めようとすると間違うし、最初あまり好きじゃないっていっても、二度と会いたくないってならなければいいんじゃないって。
逆に最初にあまりにも好きになって挙動不審みたいになっても困るから。
それよりは、感情があまり好きでも嫌いでもない方が一番ちょうどいいのかもしれない。

―仕事とかの職場でそういう関わる練習をして、その仕事の場で好きな人を見つけられればそれでいいですけど、いざ別のところで出会いを見つけたいってなったときにおススメする場所とかありますか?

羽林:あります。自分が好きな所にいたり、興味があることをしているといい顔をしているのよ。そういう意味では趣味とか、ボランティアでも、「興味あるな、やってみたいな」という場所が一番いいわね。
そこでのポイントは、男性と仲良くなろうとしないということ。
自分が好きなことを楽しんでいると表情が明るくなるの。
難しいことを考えているときよりも親しくなりやすい。
同じ所に来ている人は同じことに興味がある人なので、それを中心に話していけば会話はしやすい。
やがて、「この後ご飯でも」となって、素も見えてくる。すごくやりやすいですね。

一番やってはいけないのが、恋愛を目的とした所に行くこと。
やってはいけないというよりは、結果を出すのが難しいんです。
そこに来ている女の子はみんな彼氏がいない人。
その中で「あなたは勝ち残れますか?」て話で。
そうなると「私じゃなくてもいいよね」「私には無理そう」って普通の女の子は思うわけで。

出会いを目的としている所にいくと、確かにフリーな男の人がたくさんいるから出会いはいっぱいあるように見えるけど、実際に実を結ぶのは少ない。
だって緊張するでしょ?表情がぎこちなくなるでしょ? 素敵な表情になんて無理ですから、第一印象が最悪になったりするわけです。
「こういう人が来ているんだ」「他の人はこう喋るんだ」って見たり、練習するくらいの気持ちならいいけど、その場に真剣にはまってしまうと自信がなくなる場面が多くて。
よし、明日頑張ろうってなることが少ない。 そしてやっぱり選ばれなかったってなるだけ。
仮に選ばれてもパートナーになる可能性も少ないし。
あまりおススメはしないですね。 やっぱり相手を選ぶとか選ばれるってよりは、関わることが大事です。