アヤ:そう、だからそのモテモテオカマを見て思ったんですよ。もう、「オカマだからダメなんだ…」みたいな逃げ方って許されないんだなって。屈託なく、「二丁目とか行ってみ?一発だから!」なんて言われたらさぁ…

雨宮:「ソープに行け!」みたいな感じだね。まあ、そりゃあそうだろうけどさぁ…。

アヤ:そうじゃないんですよ! 普通に行ったこともあるんですよ! 実は! 別にヤリモクとかじゃなくって…(泣)。

雨宮:え~、泣かないで…(笑)。

アヤ:知り合いが面白いショーがあるっていうから、「面白くないだろうな」って思いながら行ったんですよ。
それで案の定面白くないショーが終わって、「さてと…」って後ろ振り向いたら、ゲイたちにこうやられたの!(指でバツのサイン)。

雨宮:ええ~~!? どういうこと?

アヤ:なんか、ナンパ目的で私が目を合わせたんだと勘違いされちゃったみたいで。そしたらもう、ショックで胃の中の生春巻きが消化不良を起こして下痢ですよ。一刻も早くその場から立ち去りたいのに動けないっていう(泣)。
それもショックだったけど、こんな最後の砦みたいな場所にも居場所がないんだなーということがショックでショックで…。

雨宮:ゲイの世界も厳しいなー。

アヤ:男と男だから、きっかけが視覚的なものになりやすすぎるんだろうね。

雨宮:無駄な時間は使わないんだ。プレゼンの時間もくれない(笑)。

アヤ:ビジネスマンみたいだよね。だから私はもう、クラブのトイレで泣きながらうんこしましたよ。
向かいの個室でセックスまがいのことをしているゲイカップルの喘ぎ声を聞きながらブリブリっと。すごい惨めだった。


雨宮:天国と地獄がその小さなトイレの中に。

アヤ:セックスとウンコ。

雨宮:排泄は排泄でもだいぶ違うね。

アヤ:よく死なずに生還したよね。

【番外編その3もお楽しみに!】

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。

ツイッター:@mamiamamiya

少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。
ヤフオクで生計を立てる傍ら、ブスと環境をテーマにしたトークイベントなどを主催。
モテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている。

ツイッター:@omansiru