従順だったはずの部下がベッドで豹変!/『ゆっくり 破って』(後編)

 前編に続き、『ゆっくり 破って』のヒロインである、三十路処女の理津子とその部下・絢人のディープな関係をお送りします。


従順な部下との濃厚なロストバージン

大泉りか 官能小説 部下とのエッチ
by Dan Queiroz

 わたしが十代の頃は、二十歳になってもセックスをしていないと「ヤラハタ」とバカにされるという風潮がありました。
「処女は重い」「処女は面倒」「処女はマンコ洗ってないから臭い」などと言われ、とにかく早く初体験を済ませた者勝ち、という風潮の中、としまえんでナンパしてきた男子を相手にさっさと貫通をした16歳の夏。

 が、時は流れて21世紀から早14年。
ネットを見れば『非処女=中古』とディスられる世の中……いやいや、たぶん、わたしが若い頃も、別のコミュニティーでは清い身体である『処女』は尊ばれていたはずなのです。
ただ単に気が付かず、焦りに負けて無駄に散らしてしまっただけでしょう。

 しかし、いくら尊いからといって、いつまでも処女でいていいということではありません。
なぜならば、処女喪失が大人への通過儀礼とするならば、処女である限り、永遠に娘のままだともいえるからです。

 というわけで、前回に引き続き、女流官能作家・深志美由紀さんの描くエロティック文芸作品『ゆっくり 破って(イーストプレイ刊)をご紹介いたします。

 高校教師の厳格な父親と、心配性の母親に育てられるまま、三十路を過ぎて高齢処女となってしまった理津子。
といっても、性欲がまるでないわけではなく、幼い頃に偶然見てしまった父親所蔵のSMビデオの影響で『SM』に興味を抱いてもいた。
しかし、実際に試す勇気はなく、写真や小説を無料で読めるサイトを見て妄想に耽ることで十分に満足もしていた。
処女であることも、さほど気にしておらず、『今の自分』にほどほどに充足しているヒロイン・理津子。
しかし、ある日、とんでもない目に合ってしまうのです。