セックスの反省を忘れたくない理由
いよいよ本題、別れ際にお友達付き合いを提案してくる男心に迫りましょう。女性から振られると男性の脳裏には、とある予測が浮かびます。それは、「ひょっとして俺のセックスに不満があったのか?」という予測です。
別れの理由として、「仕事が忙しいと会う時間を作ってくれなかった」とか「結婚話を何度もはぐらかされた」とか「宝塚歌劇団のオッカケに集中したい」とか言われていても、それは表向きの理由に過ぎないのでは……と。男性は、女性に比べセックスの相性を重視する性分ですからね。なんやかんやで俺のセックスが良くなかったのだろうと結論づけたのでしょう。
オッパイを揉む際つい三三七拍子になっていたとか、後背位の最中に尻を叩いていたとか、毎回しれっとアナル挿入しようとしていたとか……反省点を挙げるとキリがないほどです。諸々の理由で今回はフラれてしまったが、この過ちを繰り返してはならない……そう、次に付き合う女性に対しては!
しかし人間とは、自分にとって都合の悪いことは記憶から抹消しがちな生き物。次の付き合いが始まる頃には、「久しぶりのセックスだぜヒャッハー」とハッスルするあまり、また三三七拍子でオッパイを揉んだり、後背位で尻を叩いたり、しれっとアナル挿入するかもしれない……そしてまた振られることになります。
次こそ失敗しないためにも、別れた元カノとお友達付き合いを続けることで、「俺はこのコに、セックスが理由で振られたのだ!」という事実を忘れないようにしているのでしょう。ちょいちょい連絡をとったり、飲みに行ったりしていれば、「付き合っていた頃と変わりないじゃん」「なんで別れたんだっけ?」「俺のセックスが原因だった」と、いちいち思い出しますからね。
せっかく反省するなら、もっと別の部門で反省してくれ……と脱力する乙女心はごもっとも! でもまあ、別れた相手ですから、ほっときましょう。
Text/菊池美佳子
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