いよいよ前立腺へ

 コンドームを1個用意してください。人差し指か中指にコンドームをはめます。
あなたの指か彼の肛門にローションを塗り伸ばしておきます。
コンドームをつけた指の腹を肛門にあてがい、表面をクルクルと円を描くようにマッサージして、彼に心の準備をしてもらいます。
この時、「ゆっくり息をして」と彼に伝え、息を吐くタイミングで第一関節までゆっくり押し込んでみましょう。
ここで、少しでも緊張感や痛みがあるようであればストップします。

 ローションのすべりで「あれ?!もう指入れちゃったの?」と彼が気づかない間に指入れできてしまうケースもあるかもしれません。
指を入れた後、彼が「もっと刺激して…」というほど余裕があるようでしたら、直腸の前壁を指の腹で1cmくらい押し込むように動かします。押し込むオンの動きとゆるめるオフの動きを繰り返します。

 前立腺の位置は、男性により個人差があるんですが、指での愛撫の受け入れ態勢が出来ていないと「気持ち悪い」「○○○が出そう…」と拒否反応を示してしまうので、決して、無理はせずに、彼の表情、お尻の締めつけ感(緊張具合)、「どう?大丈夫?」と、こまめな声掛けで様子を見ながら行ってくださいね。

 ちなみに、指を抜く時も最新の注意を払い、ゆっくりと息を吐いてもらいながら、抜いてください。
愛撫後も、「どんな感じだった?」とアフターフォローをお忘れなく。

 男女ともに言えることですが、「万人受けする性感帯」は、ありません。
「失神するくらい気持ちいい」とか「頭が真っ白になる」とか性感帯やオーガズム体験を大げさに表現している情報を目にすることがあるかと思いますが、あれを鵜呑みにしないでください。他人の体験談と自分の体験を比べて(比べられて)、悩む人もいるからです。

 今回、紹介した前立腺マッサージも「ドライ・オーガズム」「男性版Gスポット」と、めくるめく快感を想像させるキーワードが絡んできますが、ハマる男性もいれば、一度体験してみて、「俺は、お尻は、いいや…」と気づく人もいるでしょう。

 自分自身とも、パートナーとも、積極的なコミュニケーションをとりながら、オーガズムを得て、楽しいセックス体験を重ねていくことが、オーガズムフル・セックスの秘訣です。

つづく

Text/OLIVIA

次回は<【最終回】エロとユーモアは人生を楽しくする!婚活から闘病を経て確信したこと>です。
二年間続いたOLIVIAさんの連載ラストは、連載期間に驚くほど変わった人生について振り返ります。性を職業にしながら婚活をすることに悩んだものの、選んだパートナーとはともに闘病生活を歩むことができました。もっと自由に性を楽しめるように!より前向きになれるコラムです。