快感は男性から与えられるもの?
こんにちは。OLIVIAです。 私のもとに寄せられるセックスのお悩みでよくあるご相談は、「イッたことがない」「セックスが気持ちよくない」という女性の快感やオーガズムに関するもの。
ご相談者には、
「ご自身の性器を見たり、触れたりすることに抵抗はありますか?」
「ひとりでされる時(マスターベーション)はどうですか?」
「イクまでに至らなくても、気持ちいいな…と思うことはありますか?」
「クリトリス、Gスポット、ポルチオの場所はわかりますか?」
と、ご自身のカラダや性感帯をどこまで熟知しているのかお伺いしています。
意外と多いのが、「セックスでオーガズムを得たい」と思っているのにも関わらず、ご自身の性器を見たり、触ったりすることに抵抗がある女性がいること。
その根底には、「快感は男性によって与えられるもの」「性感は男性に開かれるもの」という思い込みがあるようです。
オーガズムフル・ライフを満喫するには、その認知の歪みを手放し、自分の感受性を自己開発していくことが必要なんです。
学校中に月経が知れ渡る…
私が、自分の性器にとことん向き合うきっかけになったのは、小学校高学年の水泳大会。
リオ・オリンピックの中国競泳の傅選手が「昨日、生理が来た」と発言して、話題を集めていたニュースがありましたが、まさに、私にも同じことが起きてしまったのです。
当時の私は、学校代表の水泳選手として、元競泳選手の父がコーチとしてつき、夏休みの早朝練習や毎日の筋トレ、夜のフィットネスクラブでのトレーニングをこなし、厳しい練習を積んできたにも関わらず、水泳大会を目前にして、月経になってしまったのです。
私が月経になったことは、母から父に伝わり、父から教師陣、校長先生にまで伝わっていきました。
「初潮を迎えてお赤飯を炊かれるのが恥ずかしい」という家庭内の話ではなく、学校中に自分の月経が知れ渡ってしまったことの気まずさと今までのトレーニングの成果が発揮できないくやしさ。
「大人への通過儀礼」として誇らしく思っていた月経が、私にいじわるするなんて、ショックでした。
それでも、私を水泳大会に出場させるために、あれこれと策を練ります。
そこで私は、自分の性器に向き合うことになります。
ピルとはじめてのタンポン
母から、「生理を遅らせる薬があるんだけど、生理になる前から飲まないといけないんだって。今からじゃ間に合わないね」と告げられます。当時、低用量ピルは認可前(低用量ピルの認可は1999年)だったので、おそらく中用量ピルのことだったはず。「世の中には、そんな薬があるの?!」とびっくり。避妊目的に作られたこと、それが、ピルだということは、後に知ることになります。
そうして、私に下されたのは、「タンポンを使ってみよう!」というミッション。
独学の初潮教育で生理用品にタンポンというものが存在しているのは知っていたけども、「自分で膣に挿入して経血を吸収する」というハードルの高さから、「大人の女性が使うもの」と、頭の片隅に知識としておいておく程度でした。
その、タンポンが、私の目の前に…!
つづく。
Text/OLIVIA
次回は <「見て、触れて、慣れ親しむ」意外と知らないオーガズムへの近道>です。
いいセックスの基本は、テクニックや知識など、特別なことではありません。「自分の性器を熟知すること」たったそれだけ!OLIVIAさんが自分の性器を知るキッカケとなった出来事をつづってくださいました。