人生二度目の公開処刑!?

ある日のホームルーム、私の愛読書の「おとなになるって?(仮)」を手にしたK先生が、「この本を知っている人~?」と教壇の上からクラス全体に問いかけます。「やだ~」クスクスと笑い出すクラスメイト。
デジャブ!!
まさかの公開処刑、再び!? 既視感のある気まずさに、動揺するオリちゃん。
ところが、次の瞬間、「今から、みんなで読んでみようか」とK先生が、その絵本を読み聞かせてくれたのです!

大人になって振り返ってみると、「面白おかしく性のことを子供たちが学んではいけない」と思ったK先生が、教材として性教育の絵本を使い、性について考える時間を作ってくれたようです。
人生二度目の公開処刑を免れた安堵と、「大事なこと」と私の興味を肯定してくれたK先生。
当時のクラスメイトは、覚えていないかもしれないけど、その後、ラブライフアドバイザーとなり、大人への性教育を生業とする私にとっては、その後の人生に大きく影響を与えた思い出です。
こうやって振り返ると、たくさんの理解ある大人に支えられ、OLIVIAが形成されていったんだと、しみじみします。

☆次回は、思春期のエピソード「鈴木保奈美と月経」について書いてみようと思います。
どうぞお楽しみに!

Text/OLIVIA

次回は<月経とセックスに対する価値観を揺るがした鈴木保奈美との出会い>です。
80年生まれのOLIVIAさんの性の価値観に爪痕を残したドラマが「東京ラブストーリー」。AM読者の中にも、観ていなくても「カーンチ、セックスしよ!」という台詞を知っている方は多いのではないでしょうか。赤名リカの生き方や、それを演じた鈴木保奈美さんの価値観は、25年経った今でも新鮮かもしれません!