前回から引き続き、ゲストは女性向けAVメーカー・シルクラボの牧野さん。
前回の記事≪「精神的快楽をうめてくれるのがエロメン」一徹さんが専属男優になった理由/シルクラボ(2)≫も併せてどうぞ。
シルクラボの作品には賞味期限がない
――これまでで一番売れたのってどの作品ですか?
M:難しいですね。っていうのも、うちの作品て賞味期限がないんですよ。
AVってわりと出たときにバーンと売れてそのまま消えてくメディアなんですけど、シルクラボのものはずっと売れ続けてる。
だから、もしかしたら最初に出した作品が一番売れてるのかもしれない。
――ああ、どんどん売上を積み重ねていくから、前に出たもののほうが本数がたくさん出ると。それってすごいですね。
M:だから、うちは焦って次々作品をリリースしなくても、なんとかやっていけるんです。
女の人ってわりとコンプリート欲があるみたいで、新しくファンになってくれた人が昔の作品をさかのぼって買ってくれたりすることもよくありますしね。
男性向けAVってだいたいデビュー作が一番売れるんですけど、エロメンは「デビュー作だから売れる」ということもあまりない。
男性は初モノを育て上げるのが好きだけど、女性って未完成なものより完成度が高いもののほうが好きなんですよ。
――ある意味、シビアですよね。どうしてなんでしょう。
M:一つ思うのは、うちのお客さんて主婦の方も多いんです。
子供がいるお母さんからしたら、実生活で大変な思いして子育てしてるのに、さらにエロメンを育てたいとは思わないだろうなって。 ちなみに私は独身ですけど、今息子が欲しいブームなのもあるせいか、どちらかというと月野さんを押してしまうんですよね(笑)。手が掛りそうなところもまた魅力というか。
――ああ、なんとなくわかります(笑)。
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