「厄介な純粋さ」について、男性サイドの意見も聞こうと、知人男性Bにも意見を求めたところ、「初イキの詳細」がうろ覚えなカノジョに失望したとカミングアウトしてくれました。彼は、カノジョを初めてオーガズムに導いたのは、「俺の部屋の、ベッドではなくローソファーにて、手マンにより(初イキした)」など、明確に記憶しているとのこと。カノジョにその話を振ったところ、「えっ、そうだっけ？」と、記憶が曖昧なうえに無関心・無感動。

　そりゃ、そうでしょう。「過去」に意識が向かう男性に対して、女性は未来志向です。男性が歴史を好むのに対して、女性は未来を予測する「占い」を好みますからね。占いに興味がない女性でも、同棲やら親への紹介やら結婚やら……未来予想図を描くことで頭がいっぱいです。オーガズムに関しても然り。過去の初イキよりも、これから未来のセックスで、もっともっとイカせて頂くことに意味を見出すのが女性ですからね。

　男性の「厄介な純粋さ」についてよーくわかったところで、ここからは対処法！　もう、これ「過去の話はしない」に尽きるんですよね。正確に言うと、「男性が不機嫌になるであろう過去の話はしない」というか、「聞かれても話さない」というか、「聞かれても嘘をつく」！

　ガールズバー就労の過去があったとしても、「学生時代のバイト先はファミレスでした」で押し通しましょう。「もっとも過激だったセックス体験」を聞かれても、「シャワーを浴びずにしちゃったこと」程度にとどめておきましょう。初イキの詳細を覚えていないことを咎められたら、「記憶にないのは、いまだかつてないほどの深いオーガズムだったから」ってことにしておきましょう。

Text／菊池美佳子

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