AVデビューして16年、出演本数300本以上。常にトップ女優として君臨してきたAV女優、吉沢明歩さん。AVだけでなく地上波ドラマやバラエティに出演し、各方面で “あっきーファン”だと表明する声も多く、人気の幅も広い。そのAV界のレジェンドが今年3月末でAV卒業ということで、デビューの経緯からバッシングとの戦い、今後の活動内容など色々と直撃しちゃいました。
AV業界から何者かになれる気がした
――そもそもAV女優になったキッカケはどんな感じだったのですか。
キッカケはスカウトですね。「モデルとか女優に興味ない?」って言われて。最初は立ち話で連絡先を交換し、後日に事務所でお話を聞く中で、AVだと言われて知りました。
――AVって聞いて驚いたり抵抗感は。
AVは見たこともなかったし知識もなかったから不思議と嫌な感じはしなくて。それよりも、女優には憧れていたけど歌も芝居経験も特性もない私が、この業界からなら憧れに近づけるのではないかと未来が広がるように思えたんです。
――今後のことも含めて考えていたんですね。
そうです。最初からAVだけをやり続けるつもりはなくて、AVを続けていくことで他のお仕事に繋がるのではないかと思いました。芸能的なお仕事の経験を積むキッカケになるのなら、脱ぐことにはなるけどチャレンジしてみようと思いました。当時はとにかく自分を変えたい思いが強かったですね。そして実際、AVにはドラマシーンもあるので演技力は身につきました。その経験があったからこそ、ピンク映画の出演依頼をいただいたり、テレビドラマ『嬢王』にも出させていただくキッカケになったのかと思っています。
余計なことは“言わない”ほうがいい
――でもそもそもAVに出ることを両親や友達に相談はしなかったんですか?
親はもちろん友達にも相談はしませんでした。相談したら反対されると思ったので誰にも相談はせず一人で決めました。
――AV女優ってだけでネットのバッシングは凄いですもんね。
そうですね。AV女優に限らずSNSは楽しいけど怖さもありますよね。
――なるほど。エゴサとかもしないんですか?
えーっ。怖くてできないです。他の女優さんはエゴサをするみたいですけど私は無理ですね。ディスられてるの見たら立ち直れなくなるし、マネージャーさんからも「そんなの見ちゃだめ」って言われました。私はとにかく事務所に守っていただいたなって感じていて、Twitterも2015年までやらなかったです。どんなこともマネージャーと相談してやって来れたことには感謝していますね。
――でも、AV女優として16年間生きてきて、ネット以外にもいろんなバッシングというか、嫌な目に遭ったこともあったのでは。
うーん。これは本当に嘘でもなんでもなく、面と向かって嫌なことを言われたり嫌な目に遭ったことはありませんでした。ただまあ、プライベートで出会う男性からの「AV女優なんだから誰とでもやるんだろ」っていうような雰囲気を感じたことはありますよ。そういう警戒心はAV女優はすごく強いと思います。ここで断じて言いますけど、女優人生において一回もワンナイトラブはしていません(笑)。
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