クレチンの最終形態とは?
アル:バカチンとクレチンの話をしたけど(バカチン=女を騙して傷つけるバカなヤリチン、クレチン=女を騙さないし傷つけないクレバーなヤリチン)。
バカチン代表の岡田斗司夫氏なんかは(笑)、嘘ついて口説いてたそうでしょ?作家志望の女の子に「作家にしてあげる」と騙して近づいてたっていう。
例の流出リストにも『十代はヤリ捨てるに限る』とか書いてたけど、それで女の子に恨まれて嫌われて、そんなの楽しいか?と思うよ。
C:そんなの楽しくないでしょう。
アル:CくんはSM嬢の子もそうだけど、セックスした後も良好な関係が続くわけ?
C:なるべくそういう人を選んでするようにしてますね。恨まれたり傷つけたりは自分もイヤだし、何より相手にとってよくないし。
岡田斗司夫氏について「若い女とセックスできて羨ましい」みたいな意見もあったけど、マトモな人間なら心が痛むし無理ですよね。それに嘘つかなきゃ落とせないのに、それを自慢するのも意味がわからない。
アル:詐欺で金儲けして「俺は金持ちだ!」とイバるようなもんだよね。でも、そういう人間もいるよなあ。
C:僕はセックスが好きだから、それで相手が傷つくのはイヤだし、お互いハッピーに楽しみたくて。
セックスって持ちつ持たれつというか、「お互いに気持ちよくなって楽しもう」ってものだと思うから、「イカせてやるぜ」とか意気込みすぎるのもどうかなと。
アル:そういう男は自己満足で独りよがりだよね。Cくんはセックスの何が一番楽しい?
C:うーん…難しいけど、行為そのものじゃないですね。たとえば射精の快感なんて一瞬だし、つまらないと思う。
それより、自分に対して全てを委ねてくれてるというか…「あなたとセックスしてもいいぐらい、あなたのことを受け入れてるよ」って気持ちが嬉しいし、興奮するんじゃないかな。
アル:「棒を穴に入れる行為によって征服した」とかじゃなく、それぐらいの深い繋がりを作れたってこと?
C:今はそういう考えですね。肉体ではなく、心の触れ合いというか…かといって愛でもなくて。「その瞬間、人としてお互いに認め合う」みたいな方が、肉体の接触よりも価値があると感じます。
アル:肉体の刺激は飽きるしね。
私もかつてヤリマンだったけど、経験が増えるにつれセックス自体の新鮮味はどんどんなくなるし。セックスよりも関係性というか、「セックスなんかしなくても一緒にいて楽しい」とかの方がずっと価値があると思う。
C:僕もそう思うようになってきました。
アル:男子でもそう思うんだ。
C:じょじょにそうなってきましたね、不思議なもので。その瞬間、相手が体を明け渡してくれるとか、自分に心を許してくれるとか…そういうことに興奮するし喜びを感じます。「相手の心に触れられた」みたいな。
アル:なるほど。それがクレチンが進化した最終形態かもしれない。
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Text/アルテイシア
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