『ホットロード』と『嬢王』な青春

C:十代ってヤンチャな奴がモテるじゃないですか?
僕は中学時代に暴走族だったので「俺のバイクの後ろに乗るか?」って言ったら、女の子が「キャー」って寄ってくる感じでした。

アル:おお、ホットロード(笑)!

C:ホットロードな青春でしたね(笑)。
まあ暴走族は18歳で卒業しましたけど。あの世界は18歳で卒業する“しきたり”なんです。

アル:へえ、暴走族も卒業時期が決まってるのか。
卒業後の進路は?

C:18歳で夜の世界に入って、キャバクラのボーイをやったんです。その後、20歳でマネジャーになって21歳で店長になりました。

アル:それってすごく早出世だよね?

C:そうですね。「自分で店を持つ」って目標があったんで、なるべく早く出世したくて。

アル:やっぱ『嬢王』みたいな世界なの?

C:まさに『嬢王』ですよ(笑)。あの漫画はすごくリアルだと思う。
食うか食われるかだから、結果さえ出せばのし上がれる世界ですね。

アル:実力主義なのだな。
Cくんはなんでのし上がれたんだと思う?

C:うーん、なんだろう…交渉力かなあ。やっぱヤクザのお客さんも多いし、修羅場になることも多くて。
女の子の引き抜き合戦もあるし、従業員がヘタをうつこともあるし…ヤクザに借金して逃げるとか、そういう尻拭いも全部しなきゃならないんで。

 そこでどうコミュニケーションするか…結局、相手の気持ちを理解するってことなんですよね。それぞれ言い分があるから、そこを汲んだ上で話を通すっていう。

アル:さんざん修羅場を経験してきてるから、勉強しかしてないエリートは敵わないよなあ。

C:みずから修羅場を招いたこともありますけど(笑)。

アル:それはどんな修羅場?

C:女の人に誘われてセックスしたんだけど、実は相手がヤクザの組長の愛人だったという。

アル:あらま、それは絶体絶命の危機じゃない?

C:事務所に呼び出されて、組員に囲まれて「どう切り抜けよう?」と焦りましたよ。
とにかく相手のメンツを潰さないように話して…相手も成り上がりの組長だったんで、最後は納得して「おまえも頑張れよ、これからもよろしくな」と言ってくれました。

アル:そんな美しい幕引きに(笑)。よかったね、神戸港に沈められなくて。

C:ほんとよかったです。

アル:あと800人斬りだと色んな女性に出会ったと思いますが、セックスでのビックリ体験はありますか?

―次回はセックスでのビックリ体験について語ってもらいます♪ 

 アルテイシアさんが恋愛と結婚の極意を語る『恋愛デスマッチ』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

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