オクテ男子が増えた方が世界は平和になる
アル:あと、Nさんは空腹じゃないのかな?って思った。
「結婚」はしたいけど「恋人がほしい…!!」と切羽詰ってないから。腹ペコだったら「とりあえず何か食べよう」と思うじゃないですか。
N:そうですね。恋人もほしいし結婚もしたいけど、今の生活にもそれなりに満足してるっていう。
アル:周りの独身女子もそういう子が多いです。
腹ペコだったらコンビニ弁当でもガツガツ食べるじゃないですか?でも彼女らは「あ、もう12時だ。そろそろランチ食べなきゃ。あとでお腹減ったら困るし。でも今そんなにお腹減ってないな…」と思いつつデパ地下に行って「うーん…」と選べない状況なんだと思う。
周りは「理想が高い、選り好みしすぎ」と言うけど、いや、腹が減ってないんだよっていう。
N:うまいこと言いますね!その通りですよ。
アル:私はべつに無理して食べなくていいと思いますよ。
「バンバン説教してください」と言われたので率直に意見を述べましたが、本音はNさんみたいな男性が増えた方が世界は平和になると思ってます。
N:世界は平和に?
アル:「女なんてガンガン押し倒せばいいんだよ!」とかいうオッサンが滅びた方が、平和な世が実現しますよね。
スーフリ事件について「レイプするぐらいの方が元気があってよろしい」と妄言を吐いた政治家がいたけど、そういうアホはさっさと絶滅してほしい。
N:たしかに僕より上の世代は「女にガツガツしないなんて男じゃない、情けない!」みたいなおじさんが多いですよね。
アル:今ってオクテや草食系が急増しているとか言われるけど、Nさんみたいな人って昔からいたんですよね。
今はオクテがオクテと公言できるようになっただけで。昔は「そこまで彼女ほしくないし、セックスもしたくない」と言い辛い空気だったでしょ?
N:そんなこと言ったら「それでも男か」「ゲイじゃないのか」と集中砲火を浴びますから。
アル:そういう男社会やホモソーシャルが崩れてきたのは、寿ぐべきことだと思います。
N:でも、それだとますますオクテが増えますよね。
アル:まあオクテを公言できるようになって「俺だけじゃないんだ」と安心して、増える傾向にはなるかもしれない。
ただ、それを少子化の文脈で語るのはおかしいですよね。国のために恋愛したり、子どもを産んだりする人なんていないんだから。
N:そう、それがムカつくんですよ!少子化を笠に着てオクテを糾弾してくる人々が。
アル:本音は「女にガンガンいける俺の方が男として上」とアピールしたいだけなのにね。ほんとあいつら早く絶滅しねえかな。
N:アルさんは「男社会の競争に勝ちたくて落とした女の数を誇るヤリチン」を批判されてますが、僕もああいう体育会系っぽいノリは苦手です。
今のガツガツしてない若い男子の方が付き合いやすいですね。
アル:『WOMEN’S SHOWCASE』ってサイトで二村ヒトシさんと対談して「男子の女子化」という議題になったんですけど。
若い男の子とご飯食べていると「これカロリー高そう」「ダイエットしなきゃ」とか、女の子みたいなんですよ。
でもそういう子はお酌や取り分けを求めないから、フラットに楽しく付き合える。男子が女子化する方が、女にとって生きやすい世の中になると思います。