膣トレをすれば、女っぷりも上がる!?
みなさん、膣トレに励んでいますか? 今回も女性泌尿器科専門医の関口由紀先生に、膣トレのメリットについて伺います。まず、その前に「骨盤底筋」についておさらい!
◆関口先生の解説
「尿道・膣の入口と肛門の周りには、括約筋(かつやくきん)と呼ばれる筋肉があります。それぞれの筋肉は『8の字』を描くようにつながっているため、これらの筋肉は『8の字筋』と呼ばれています。
この『8の字筋』と、それを取り囲むように張り巡らされている筋肉の総称が『骨盤底筋』です。位置で言うと、自転車に乗ったとき、ちょうどサドルに当たる部分といえば、わかりやすいかもしれません」
骨盤底筋のなりたちからも、尿道・膣、肛門周囲の筋肉は連動することがわかります。
女性特有の不調が改善したり、健康や美容効果もある
そして、骨盤底筋をギュッと締めたり、ゆるめたりする膣トレは、凝り固まった骨盤底筋をほぐしつつゆるみすぎた箇所を調整し、鍛える効果があります。
◆関口先生の解説
「女性は骨盤が大きいため骨盤底筋がゆるみやすく、さらに妊娠・出産でゆるんでしまいがち。 また、妊娠・出産を経験していない女性でも、日頃の運動不足などにより、骨盤底筋が縮こまって、固くなっています。そのため骨盤底筋のゆるみから、尿もれなどに悩む女性が増えているのです。
しかし、骨盤底筋を鍛えれば、尿道や肛門、膣の締まりもよくなるので、尿もれが解消されて、さらにセックスの感度がアップしイキやすくなる、濡れやすくなり感じやすくなるなど、女性にとってうれしいことが満載です。
また、筋肉を鍛えることで体内の血流がよくなるので、冷え症の改善や、月経痛の軽減にもつながります。そればかりか、下半身の深層部の筋肉が鍛えられるため、おなかまわりのもたついた肉がスッキリしたり、排泄の問題がなくなるため美肌になったりなど、美容にも効果的です。
膣トレというと、セックスの感度のことばかりが取り沙汰されがちですが、女性特有の不調が改善に向かったり、美しくなったりなど、健康や美容のメリットとなる面が多くあります。まさに女性らしく、健康的な毎日を送りたい人こそ、取り入れたいレッスンなのです」
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