月経前の情緒不安定さがヤバい?女子は知っておくべきPMSの症状

第19回 月経前の不調な症状「PMS」にご用心

月経が始まる1週間~数日前、身体に不調を感じることはありませんか? もしかしたら、PMS(月経前症候群)かもしれません。この症状は、「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる女性特有の2つのホルモンの急変動によって、引き起こされると考えられています。
今回は、このPMSについて、医学博士で女性泌尿器科専門医の関口由紀先生にお話を伺いましょう。

PMSってどんな症状?

PMSに悩む女子の画像 Priscilla Du Preez

PMSの症状は実に様々。身体だけでなく、心にも影響をもたらします。

◆関口先生の解説

「PMSの代表的な症状は、むくみ、乳房の張りとそれに伴う痛み、肌荒れ、にきび、便秘、下痢、頭痛、肩こりなどです。血液やリンパの流れが滞るため、巡りが悪くなり、様々な不快な症状が現れます。

このような身体的症状ばかりか、自律神経のバランスが乱れ、気分が落ち込んで鬱っぽくなる、イライラして怒りっぽくなる、情緒が不安定になって涙もろくなる、過食になるなど、精神面にも影響を及ぼすこともあります。

PMSの症状は、月経周期の黄体期(月経が始まる約2週間前)に現れます。特に月経が始まる1週間~数日前には症状のピークを迎えます。しかし不思議なことに、こうした不快な症状は、月経が始まると同時にフッと軽くなるんです」