腰を据えて何かをすることが難しい現代の子どもたち

 子どもたちの「腰を据えて何かをしたい」のその「何か」は、たいていママの都合の悪いことが多いんだよね。

 例えば、公園で遊ばせた帰り道、早く帰って夕食の支度をしたいのに、帰り道に出くわしたアリの行方が気になって、ずっと観察していたくなるとか、テッシュペーパーを箱が空になるまで引き抜き続けたいとか。
この子どもたちの「集中したい」「やり続けたい」気持ちは、親から見るといらないこと、困ったこと、いたずらや悪いこととして片づけられちゃうことが多いんだ。

 実は今、子育ての本を書くことが決まっていて、編集の人たちと、現代の子ども事情を観るために公園の遊び場で子どもたちをウォッチングしていたのね。
そうしたら、遊び場には、このコラムで書いたようなダメな男の子にあふれていたよ。

 風が吹いたら飛んじゃいそうな、ペラペラな一反木綿(いったんもめん。※鬼太郎に出てきた妖怪)みたいな体で、フラフラした走り方をしていて、一つの遊びを続けられず、また遊びを自分たちで展開できない。
「早く走れる=一番」になることばかり気にして、友だちよりも自分はできる!と誇示することに一生懸命な男の子チーム。

 子どもの社会って、意外と残酷なんだよね。弱肉強食で、力があるか、アタマがいいかで、誰が上で、誰が下かを判断する。
この上下関係はいつの時代でもあることなんだけど、それでも遊んでいるうちに気がついたら、上も下もなく仲良くなっていたのが今までの子どもたち。今の子どもたちには、この変化がないのよね。

 常に自分が下にならないように、イジメの対象にならないように、周りを観ながら遊んでいる。これじゃあ友情なんて育たないよね。

「早く早く」では、いいセックスもできない

 そんな「早く早く」な人生を歩んで大人になっても、オンナを歓ばせるSEXはできないんだ!

 オンナの体は、じわじわ温まっていく。じっくりじわじわ温めながら、高まっていくのを待つ。
そんなオトナなSEXができる腰の据わったオトコなんて、若いやつにはそうそういないよね。
ちょっと濡れたらすぐ突っ込んで、一人でピュッとイっちゃう「早く早く男子」ばっかりだよ。FAST SEXじゃオンナは楽しめないよ!