膣を伸ばす「セルフタッチング」とは?

 愛撫で感じるようになれば、指やペニスも受け入れやすくなります。
とはいえ、個人差はものすんっっごく大きい。
初体験について「痛くて気絶しそうだった」と語る女性もいれば「意外と余裕だった」と語る女性もいます。
出血する・しないも半々くらいの割合だそう。

 ちなみに私は「いてえよ~!!」と叫びそうにはなったが、出血はほとんどなかった。
なので「俺の血~!!」と逆上して大暴れすることはありませんでした(ハート様)*3

 旧友の産婦人科医・宋美玄さん(『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』の著者)に聞いたところ、
「『指すら痛くて入らない』って病院にくる患者さんはすごく多い。
でも肉体的に問題のあるケースはごく稀。ほとんどは『精神的に痛みや恐怖を感じやすい』『膣のサイズが小さめ』といった理由」
なんだとか。

 本来、膣とは赤ちゃんが通る道であり、伸縮自在です。
でも、初心者の膣は“新品のジーンズ”のようなもの。まだカッチカチでストレッチがきいてない状態。
ジーンズと同じで、何度か試して慣れるうちに、だんだんほぐれて伸びていくんですね。
とはいえ個人差が大きいので「何度試しても痛い」という女性もいる。

 そんな女性のための「セルフタッチング」という方法があるそうな。
宋さんいわく「綿棒を入れるところから始める患者さんもいる」んだとか。
 綿棒か…私なんて麺棒でも収納できそう。それは何十年も履き続けたジーンズだから。
昔はタンポンすら入らない清純処女だったわ~

セルフタッチングのやり方

 ①自分の指をそっと膣に挿入する。
 (自分の指なら恐怖心も少ないし、痛くないように調整して動かせる)

 ②指を肛門側に伸ばすように、動かす。
 (指をそらすようにして、膣を背中側にほぐしていく)

 ③指を左右にも動かして、横方向にも伸ばしていく。

 ④これをできれば毎日、少なくとも週に2回は続ける。

 宋さんいわく「①~④を繰り返すうちに、精神的にも抵抗感が減っていく」そうです。

 ⑤指1本に慣れてきたら、指を2本に増やす。

 ⑥2本にも慣れてきたら、パートナーの指でもやってもらう。

 こうして膣をほぐして伸ばしていくそうです。
それでも「ペニスを挿入するのはまだ痛い」という人は、小型のディルド(ペニス型のグッズ)を使って、さらに伸ばすんだとか。
そのための「膣ダイレーター」なる器具もあるそう。
これは日本性科学会のHPでも販売している「ディルドのマトリョーシカ」のようなもの。
徐々に大きいサイズを入れていって、穴を拡張していくそうです。世の中には色んな道具がありますなあ。

「人生いろいろ、マンコもいろいろ」と小泉元総理も国会で発言していました(嘘)

 マンコもいろいろなので「自分のは変?」と悩む必要はないけど、どうしても心配な人は婦人科に相談に行ってくださいね!

*2 ハート様…漫画『北斗の拳』の登場人物。究極のピザ体型で、ケンシロウからも豚呼ばわりされているが、その肉厚から殆どの拳法を吸収して無効化してしまう事により、「拳法殺し」の異名を持っている。