初体験は22歳、留学先で恋愛デビュー。

――こうやって聞いてると、性に対する感覚は奔放というか自由だなって思うんですけど、実体験のほうはどうだったんですか?

Hさん

 私、遅いんです。付き合ったのも初体験も22歳、しかも初キスと初エッチが同じ日という。

――あ、そうなんだ。でも私もそうですよ。酔った勢いで一日に全部やっちゃった(笑)。22歳っていうと、大学卒業後にできた彼氏ですよね。社会人になったのと同時に恋愛の世界にも一歩を踏み出したって感じですか。

Hさん

いえ、大学卒業してから留学してるので。

――え、じゃあ相手は留学先で出会った人? もしかして外国人の方?

そうです。留学先の学校で知り合った30歳の人でした。向こうって日本と違って「15、16歳になったら性欲があって当然」て考え方の社会だから、セックスをすること自体に怒る親っていないんですよ。 むしろ避妊をちゃんとしなさいとか、そういう感じ。

――留学先の自由な環境の中で、一気に花開いたと。

Hさん

うーん、どうかなあ。でも確かに、ずっと恋愛には不向きなタイプだと思ってたのが、留学したら恋愛できるようになったんですよね。海外だと慣れない外国語で話さなきゃならないから、物事をストレートに言わざるを得なくなるじゃないですか。もしかしたら自分にはそれがうまくいったのかもしれない。

――子供のころから成熟した考え方を持ってたけど、自分が実践するとなるとちょっと奥手な子だったんですね。あのー、私は外国人とセックスしたことってないんですけど、やっぱり日本人とはその……違います?

Hさん

外国人だからうまいとかいうことはないですけど、文化的に「セックスが後ろめたいもの」っていう意識はありませんね。日本人の男の子って、セックスがなんとなくAVっぽくないですか。伸び伸びしてないというか、後ろめたそうなのに妙にえげつないことをするっていうか……。留学先の国は「セックスは自然なこと」っていう考え方で、そういう中での初体験だった。だから日本の「秘めたることだから逆に興奮する」みたいなエロの感覚は、今でもピンとこないんです。

――なるほど。私もAVばっかり見てるんでAV的なエロに慣れちゃってますけど、世界的に見たらそっちのほうが特殊なのかもしれないですね。

次回もHさんのインタビューレズビアンのAVが好き!/アラサー銀行員の等身大の性事情(3)を引き続きお届けします。

Text/遠藤遊佐

■アラサー銀行員・Hさんのインタビューまとめ