初体験は酒の力を借りて逆ナン。

――初めて男の人と付き合ったのっていつ?

Y: 高校三年。友達の家に集まったとき、そこに来てた近くの工業高校のガチムチ男子といい感じになって付き合うようになりました。でも高校3年間ずっと女の園だったんで異性とどうやって喋っていいかわからなくて、デートっていっても駅の周りをずっとぐるぐる歩いて回るくらい。そんなんだから全然楽しくないし、2回くらい会って自然消滅しましたね。初体験はもっと後で、20歳か21歳。

――大学デビューじゃないんだ。

Y: 大学に入って最初のうちは女子寮に入ってたから、出会いがなかったんです。あとミッション系女子校で女の子に囲まれて生活してたせいか、「男子ってバカ。気持ちわるい」って気持ちが抜けなくて……。

――じゃあ初体験の相手は?

Y: 地元の人ですね。地元の女友達と集まって飲んでるときに、お店の店員さんを逆ナンして……。

――うわ、それはまた一気に飛びましたねえ!

Y: 完全に酒の力です。このままじゃもう一生男と喋れないなと思ったから、酔った勢いで「えいやっ」って。相手は同じ年くらいの、中村獅堂みたいな顔した長身の人でした。2回デートして、2回目に東京の自分の部屋に連れ込んでヤって、それでもう会わなくなったのかな。

――感想は?

Y: うーん、別にそれまでと何が変わったってことはなかったですね。とにかく痛かったっていう覚えしかないです。でも一回したら免疫ができたのかだんだん男性とも喋れるようになってきて、そのうち同じ大学に彼氏ができました。

――どういう人がタイプ?

Y: ガリガリに痩せてる人が好き。あとバンドマン。自分が楽器弾けないから、楽器弾けるとそれだけで「かっこいい」って思っちゃう。そういえば歴代の彼氏は全員バンドやってましたね。

――初オナニーは初体験の後なんだよね。

Y: そうです。初体験でクリトリスを触られたのが衝撃的に気持ちよかったので、ローターとバイブを買ってチャレンジしました。バイブはイマイチだったけどローターはハマったなあ。ぶっちゃけ男の人の指より全然良かった!

――でも、Yさんはオナニスト行きじゃなくヤリマン行きの列車に乗ったんですよね……。セックスの魅力って何ですか?

Y: 達成感かな。デートしてセックスすることになると「よっしゃ!」って、やり遂げた気分になるんですよ。攻略してやったぞ、みたいな。

――スタンプラリー系ヤリマンだ。

Y: ははは、そうなのかな。言葉は悪いけど、女子校時代に「男ってバカだな、別世界の生き物だな」って思ってた感覚が、どこかに残ってるのかもしれないです。

Text/遠藤遊佐