SMクラブは変態受付所?

――Yさんて、女王様だったりヤリマンだったりするのに、屈託ないですよね。
もしかして興味がわいたら深く考えずにどんどんやっちゃうタイプ?

Y: いえ、最初はそうでもなかったですよ。
でも22歳のときに吹っ切れてポジマン化してからは、性的なことに関しては深く考えずどんどんしちゃうようになりましたね。

――女王様として活動しながら普通のヤリマン活動もしてたんだもんね。彼氏やセフレにバレたりしなかった?

Y: それは全然大丈夫でした。好きでやってたけど性癖がSってわけじゃないから、プライベートで女王様をすることはないんです。
それに、そもそもセックスとSMは別物。気持ちよさが全然違う。

――どう違うの? 

Y: 女王様って基本的にプレイでセックスはしないんですよ。
鞭とかアナルとかこっちが責める感じなので、直接触られたりすることもあんまりなくて。だから肉体的な気持ちよさはほとんどない。
強いて言うなら、女王様と下僕っていう役になりきるイメクラ的な楽しさかなあ。

――なるほどなあ。私はSっ気ないけどちょっとわかる気がする。SMってどういうところが面白い?

Y: もうね、変態受付所みたいな感じなんですよ。
例えば、してほしいことをびっしり台本にして書いてくる人とか、アナルに腕が入っちゃう人とか。

――えー、普通のフィストファックでもびっくりなのにアナルに腕が入っちゃうの?

Y: そう。「物足りないからもう一方の腕も入れてください」って言われたこともあります。
面白いのが、そういう人ってサービスのつもりでセーラー服とか着ても無反応なんですよ。
あと、女装趣味の人もいたなあ。がんばってメイクしてるんだけど明らかにファンデが白すぎるから、「そうじゃないのよ」ってあったかい気持ちで教えてあげたり。

――すごいなあ……なんか勇気わいてきた! 風俗の世界を覗くと、人生に対して懐が深くなりますよね。

 次回は、Yさんの今の性生活についてお届けします。

Text/遠藤遊佐

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