
これは都市伝説なのか本当なのか知らないが「女性にとって初めての性交の時は処女膜が破れ、血が出る」という説がある。一応美容整形クリニックで切除や再生手術のメニューはあるので、処女膜というものは存在はするのだろう。ただ、血は本当に出るのか? 昭和の時代には結婚前に性交をすることは「ふしだら」だとされ、結婚直前に美容クリニックに駆け込んで処女膜再生手術をした、といった成人向け漫画の描写もあった。
処女膜に関しては読売新聞連載四コマ漫画『コボちゃん』の作者である植田まさし氏の『フリテンくん』でも登場する。初夜、初めて事に至る新郎新婦。旅館の布団の中で激しく燃え上がるが、事が終わった後、新婦はニヤリと笑って赤チンを布団のシーツに垂らし「ウヒヒ、騙せ通せた」と心の中で言う。新郎は勃起した状態のチンコ風の装着物をしまい「ウヒヒ、騙せたぞ」と心の中で言う。ちなみに「赤チン」とは、昭和時代のケガ用の薬である。脱脂綿にそれを垂らし、切り傷や擦り傷にそれを塗るのである。
ここで作者が言いたいのは「初夜で女性が血が出なかったらその女はふしだら」と、「勃起できない男は情けない」の二点である。今の時代、処女・童貞にこだわる新郎新婦など滅多にいないだろう。だが、勃起できないことは夫婦間の大問題ではある。
処女のA子と3人でホテルへ
僕自身、自称・処女と2人性交をしたことがあるが、特に処女膜を破る感覚や音は覚えがない。普通にニュルッと挿入できたのである。そして、事を終えた後、シーツに血はついていなかった。
1人は当連載の初期に登場した処女で、原宿のカレー屋でこのA子と友人のB子と昼食を食べていた時のことだ。B子が「ねぇねぇニノミヤ、A子ってさぁ、22歳にもなってまだ処女なのよ。ちょっと今日ヤッてくれない?」と言ってきた。
すると、A子は「えぇ~、B子ぉ~、恥ずかしいから付いてきて~」と言う。「そんなもんは二人でやるもの。渋谷のラブホテル街までアンタ達を送ってあげるから入りなさい」とB子は言い、円山町へ。最終的には「B子ぉ~、一緒に入ってよ~」とA子が泣きつき、1.5倍の金額を払って3人でしたのだ。とはいっても3Pというわけではない。僕とB子が先にエロをする様子をA子が観察し、その後僕の勃起力が復活したらA子とのお手合わせとなった。B子は「A子、頑張れ!」とエールを送っている。
この時、A子は明らかに恥ずかしがっていたし、何をやっていいのか分からないようだった。A子は処女だと思うが、もう一人の自称・処女の本田さんはどうか。25歳の広告会社勤務の女性だったが、多くの人がいる飲み会終了後、予め目配せをしていたため、円山町のラブホテル方面へ別々に歩いて行った。待ち合わせ場所はローソンである。
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