セックス後爆速で寝る男

セックスのあと、爆速で寝る男性って結構多くないですか?こちらは荒い呼吸を整えつつ余韻に浸ろうとしているのに、ふと隣を見ると「スヤァ…」。下手すると、まだ繋がっているというのに上に乗っかったままスースー言い始める男もいるくらいです(射精後はすみやかに引き抜いてゴムを外しましょうね)。あまりの爆速入眠っぷりにあきれるやら感心するやら。太古の昔から「終わったあとにすぐ寝る男は愛がない」「男の愛情は終わったあとの行動に現れる」と噂されていることもあり、そんな男性の様子に傷ついた経験がある女性もきっと多いはず。
しかし、実はこの行動、生物学的には理にかなっている行動なんです。だからといって許せるかどうかは別の問題ですが……。
任務完了!眠くなる理由
男性が射精後に急激に眠くなるのは、性欲のスイッチをコントロールする脳の働きと、ホルモンの変化が原因です。オーガズムの直後には、プロラクチンというホルモンが脳内でドバッと分泌されます。このプロラクチンには性欲を一時的にシャットダウンする働きがあるため、快感のピークを迎えたとたんに体は「任務完了!お疲れ!解散!」となるわけです。
しかも、オーガズムを得るとオキシトシンやセロトニンも分泌されます。これらは“幸せホルモン”とも呼ばれていて、心が落ち着いて眠くなる働きがあります。だから、男性が射精後に爆速で眠りにつくのは、とても自然な反応なんです。
一方で女性はというと、オーガズム後にもまだ性的な反応が続いていたりするし、イケないまま取り残されていることだって多々ありますよね。そうすると「もっと気持ちよくなりたいのに!」「もっとくっついていたいのに!」という気持ちが強く残っているわけです。つまり、“眠りたい男”と“まだ終わってない女”、このデカすぎるズレが男の爆速入眠への苛立ちを加速させることになるんです。
生物学的には、オスが生殖の任務を終えて休息モードに入るのに対し、メスは相手との絆を深めて関係を安定させようとしているってことらしいです。原始時代から続く“男女の差”なんですね。
生殖目的でないセックスも
楽しんでいるわけで
とはいえ、私たちの多くは生殖を目的にしない、愛情の確認や快感を得るためだけのセックスも楽しんでいるわけで。せめて1分くらいはギューとかチューとかをいただきたいんです。終わったあとのたった1分のギューやチューで、我ら女性がどれだけの幸福感や充足感を得られるのか、男性は知らなさすぎるのではないでしょうか。
「〇〇〇で満足させられないなら、せめて1分くらいはギューしてチューせいよ」とは口が裂けても言えませんが、自分から男の懐にスッともぐりこんで「この時間が一番しあわせぇぇ」ってささやけば、大抵の人は「女性ってそんなもんなのか」とわかってくれます。
とはいえ、女性もイッた直後に爆速入眠の人もいますし、男性もギューやチューを満喫したい人もいますから、個人差はかなりあります。お互いの好きな過ごし方を確認し合い、素敵な“事後タイム”にしたいですね。
Text/BETSY