精神力で抑えられるか?女友達と寝袋で寝る「勃ったら負け」の夜/中川淳一郎

「ねぇねぇ、私、ニノミヤとエロしないよ」と言う友人がいた。学生時代の話だ。そんな彼女とは在学中、何度も飲んだが本当に何もなかった。だが、とんでもない呑兵衛で、ゼミの部屋で一緒に寝た経験がある。

ふたりで寝袋で寝ることに…

僕のゼミ室は寝袋が2つあり、そこで寝ることが可能だったのだ。ある日、皆で餃子パーティをした後、帰るのが面倒くさくなった僕と恭子は1つの寝袋を広げ、もう一つを掛け布団として寝ることとなった。

この日は8人が参加していたのだが、他の参加者は電車で帰る者ばかりだった。僕と恭子だけが自転車で帰るのだが、冬の寒い時期、外に出るのが億劫になってしまい、皆を送った後、寝袋で寝ることになったのだ。

「あのね、一緒に寝袋で寝るからって余計なことを考えないでね」と恭子は言った。僕も「うるせぇよ、分かってるよ。お前に何もするわけねーだろ」と伝えた。かくして午前1時頃、風呂も入らぬまま二人して閨に入ったわけだが、恭子はずっと喋り続ける。

「私さ、実は田中クンと付き合ってたんだよ知ってた?」

「ウチの妹が高校卒業するんで卒業式行かなくちゃいけないの。ニノミヤも一緒に岡山まで来る?」

「ねぇねぇ、本当に地球温暖化ってあるの?」

とにかく話題が一貫しておらずテキトー過ぎるのである。僕は彼女の問いにテキトーに答えていたのだが、「なんで温暖化についてちゃんと考えないの!」とキレられ、オゾンホールやら「牛のゲップ」といった話をするに至った。

「ふーん、ニノミヤ、あんたもけっこう地球温暖化について考えてるじゃん」と彼女は言った。僕とエロはしないと宣言しているだけに、恭子のこの節操ない会話についていけず寒いが自転車で帰ろうとした。しかし、その時、恭子は突然僕のズボンとパンツをかいくぐって僕のアソコを触ってきた。