「思い出の口淫」
こうして書いてきたが、女性の皆さんが不思議に思うかもしれないのが、最中に男が垂れる髪の毛を後ろに持っていくことである。あれは、しゃぶっている顔を見たいから髪の毛を後ろにするのだ。「もう、邪魔すんな!」なんて思うかもしれないが、結局視覚もエロにおいては重要要素のため、髪の毛を触ってくるのである。
さて、こうした前置きがあったうえで、例の清楚な彼女とは別に、気持ちの良かった口淫について振り返る。菊地さんは僕より5歳年上で、食品メーカー勤務だった。基本上記テクは駆使するのだが、しゃぶった後にニヤリと笑い、そこでディープキスをしてくるのである。
「ニノミヤさんの味、こんな感じよ」といい、玉に戻り、再びジュポジュポとし、またキスをしてくる。そして「あなたの味を私のアソコにもちょうだい」と言い、僕になめるよう要求してくるのである。そして、その間じっくりと僕がなめる姿を観察し、一度口でイッた後、「入ってきて」と言い、我々は一体化するのである。
彼女はテクニックというよりは、一連の構成が上手なのだと思う。それも含めて「思い出の口淫」という話になっていくのである。
Text/中川淳一郎
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