男は自信がないと勃たないことがある。漫画に描かれた新婚初夜/中川淳一郎

エロ道というのは絶対に達成できない至高の道であるが、人間は様々な局面で「諦める」必要が出てくる。それは若い頃からある話であろう。たとえば男の場合、猛烈に太ってしまったり、ハゲた時に「自分はもはや男性としての魅力がない」などと自信を喪失してしまうのだ。

いやいや、性というものは多様性があるからあなたのデブとハゲを好む方もいるかもしれないから諦めなさんな、と思うものの、結局当人の気持ち次第なのだ。男は自信がない場合、勃起できなくなることがある。緊張した時に勃起しないということもあるし、酔っ払って勃起できないということもある。

植田まさし氏の漫画は実はエロい

結局エロというものは、男のアソコが勃起するかどうか次第というところがある。読売新聞の漫画『コボちゃん』の作者・植田まさし氏は、ほのぼのファミリー漫画を描くイメージがあるが、実際はかなりエロい表現をする人物である。

『フリテン君』という漫画では、職場で女性従業員が隣の男性従業員に「輪ゴムちょうだい」と言い、男は袋から出したコンドームを渡す。すると女性は「ワッ!」と叫びコンドームを宙に浮かせる。男は「ワ ゴム」と言うのだ。

新婚旅行をする夫婦が登場する4コマ漫画もなかなかすごい。1980年代、「初夜」という言葉があった。要するに、夫婦となった二人が初めてセックスをする夜のことだが、当時は「結婚するまでは処女」という価値観があった。

この4コマでは、アッハーン、イクーと2人が初夜を楽しむのだが、3コマ目では妻が赤チン(今は滅多に使わないが、傷を負った時に使う赤い液体の薬)をアソコに垂らす。そして4コマ目では、男が疑似チンコを着けている。そして、互いに「よしよしバレなかったな」とやるのだ。