エロい後輩・田中から聞いたのが、新型コロナウイルス騒動の中のラブホテル行きである。この男は「ラブホテルでクラスターが発生したという記事は見たことがないので、ラブホテルは安全な場所だと思っていました! だから飲み屋にいるよりもラブホテルを選んだのですよ、ニノミヤさん!」とドヤ顔で言っていた。この男のロジックがあまりにも面白いので、今回は趣向を変え、田中のインタビューを紹介する。
ラブホが重宝された、あの頃
――田中さん、今日はありがとうございます。コロナ騒動の中のラブホテル活動、おつかれさまでした。楽しかったですか?
田中:はい、ニノミヤ先輩! 僕はきちんと適宜ラブホ活動を続けました。
――「ラブホではクラスターが出ていないから続けた」という発言についてですが、それは本気ですか? ラブホ活動って、濃厚接触の極みではないですか。
田中:いや、もちろん本気ではありません。ただ、結局ある程度信頼できる女性と2人だけでいるわけだから、サシ飲みと変わらないのがラブホなのかな、ということです。だから僕は「居酒屋で感染する」的なニュースを見てピリピリしている女性に対して「ラブホからの感染報告記事はない」と言ったわけですよ。
――そりゃ、詭弁ですよね?
田中:まぁ、そうですけど、事実、報道ベースでは「ラブホがクラスターの源」というのはなかったわけで、居酒屋よりも安全だと僕が会った女性も思ったのかもしれません。もしかしたら、コロナは居酒屋やバーで何度か会い、その後ラブホへ行く――その手順を踏むのが面倒くさいカップル候補をラブホに行かせる効果はあったのかな、と思うんですよ。
――完全に都合よく解釈していますね。そして実際、これまで田中さんと、そしてラブホでご一緒した女性はコロナに感染したんですか?
田中:そこはよく分かりません。ただ、僕はしていません。
――特に2020年は外出することも憚られたわけですが、その頃も田中さんはラブホ活動をしていたわけですよね? 冷ややかな目で見られませんでしたか?
田中:そんなもんありませんよ! だって、ラブホとしても売り上げが立つし、むしろ僕らに感謝していたんじゃないですか。ただ、あの頃、ラブホって案外混んでいたんですよ。飲み屋は時短営業だったり、アルコール提供はなく、じっくりと2時間か3時間飲む場所としてラブホが重宝されたのでは、と思っています。
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