「体は正直」はウソ。股間の濡れは興奮のバロメーターではない/BETSY

“濡れ”と“興奮”の関係について

ご存じの通り私はセックスが好きですが、同じくらい好きなことがあります。それはセックス関連の研究について調べることです。その中で知ったセックス知識で、知っておくと便利なことを少しずつ紹介していきたいと思います。今回は“濡れ”と“興奮”について。

これまでに「体は正直だ」というセリフを聞いたことはありませんか?体をまさぐられて嫌がる仕草をしながらも、女性の股間はしっかり濡れてしまい、それを知った男性が「体は正直だな。口では色々言ってるけど本当は欲しいんだろ?グヘヘ…」といったシーンでよく使われる言葉です。エロ本やAVなどでよく見られるセリフで、現実社会でも「女性は多少イヤがっていても触られれば体はセックスを求め始める」と思われがちです。しかし、「体は正直だ」はファンタジー。つまり、“イヤがっていても体は刺激を受ければセックスを求めて濡れる”はウソ。股間の濡れは興奮のバロメーターではないんです。

実は、女性の場合、股間が濡れることと本人が性的に興奮することはイコールではありません。言い換えると、股間がビタビタに濡れても必ずしも興奮しているわけではないし、バキバキに興奮していても一切濡れないってこともあります。

2004年に発表された研究では、腟の血流を計測するタンポン型の計測器と手動で興奮レベルを示す装置を使って、腟の興奮度(濡れ方)と本人が自覚する興奮度の差を比べる実験がなされました。その結果、腟が濡れた映像と本人が「エッチだ!」と思った映像が必ずしも一致しないことがわかったそうです。一致率は約10%だったというから驚きです。

ベッドに入ってイチャイチャさわさわし始めたもののエッチな気持ちは高まらず。でもパンツに手を入れられていたらしっかり濡れていた。

パートナーのリクエストでソフトSMを試してみたものの、手を縛られてお尻を叩かれても「別に興奮しないな…」。なのになぜか股間はしっとり。

パワフルなおもちゃを当ててイキそうになっているのに股間はパサパサ。

こういったことも“女性の股間あるある”なんですね。