セックスレスになった彼女と久々の行為。思い出すのは東海林さだおの漫画だった

かつて付き合っていた博美とセックスレスになったことがある。約1年半付き合った後、性の対象というよりは、一緒にいたい安心できる存在になり、セックスという「秘め事」「淫靡」といった感覚のことをするのが恥ずかしくなってしまったのだ。付き合い始めた後は毎日のようにセックスをしていたのだが、すっかりなくなった後、僕の自宅に来ていた彼女がキレた。

「なんでニノミヤ君は、いつも山川さんから誘われたらほいほいと飲みに行くのよ!」

山川さんというのは、近所に住むフリーランスの女性で、別に僕と恋愛関係にあるわけではなかった。単に、喋っていて楽しい、あとは僕もフリーランスなため何かと誘いやすかっただけだ。そして、会社員である博美は山川さんと何度か会ったことはある。

彼女はいきなり僕に触ってきた

とにかく怒り続けているので、一旦寝室へ行き、僕と山川さんとの間に何も恋愛感情はエロいことはないと説明するのだが「でもヘンじゃない!」と激高し続ける。参ったなコリャ……となだめること30分、突然彼女は僕のアソコを触ってきた。

かなり久々である。これまではなんだか家族に触られているような感じだったため1分ほどで手を離すようにしていた。しかし、猛烈に怒られたこの日はとにかく彼女のやりたいようにやってもらうしか問題解決の道はないと思った。

僕のアソコはムクムクと大きくなり、彼女は「ムックムクムク大きいな♪」と鼻歌を歌った。そのまま硬度は増していき、彼女は手で上下運動をさせていく。このままでは射精をしてしまう恐れがある!

「ちょっと、博美、待て! 中に入れさせて!」

かくして僕らは1年半ぶりのセックスに至ったのだが、彼女はすぐに濡れ、我々は体位を頻繁に変えながら、久々のセックスを堪能した。途中「あー、気持ちいい!」と彼女は言い、喘ぎ声をあげつづけた。

当初あった気恥ずかしさは僕にも消えていて、付き合ってから初期のような気持ちで攻め続けた。「イクー!」と彼女は言い、僕もその数分後にもう暴発しそうになった。「出そうだ」と言うと「ニノミヤ君、出していいよ」と言われた。

この日は突然だったため、コンドームは用意していなかったのだが、中で出すわけにはいかない。射精に至る数秒前に素早く外に出し、溜まりに溜まっていた精液を腹の上に出した。そう、僕はオナニーもあまりしないのである。恐らく相当性欲がなくなっていたのだと思う。

生暖かい白濁液が彼女の白い腹の上に溜まっていたため、ダイニングキッチンのテーブルに置かれたティッシュ箱を運び、念入りに腹を拭いた。しばらく他愛のない話をしたのだが、このとき思い出したのは、漫画家・東海林さだお氏による作品だ。