「敏感」=気持ちよくなれるではない!「敏感」には3種類ある/BETSY

今週は、読者の方からの質問にお答えします!

乳首が敏感なのでいつも攻められます。でも、触られ続けると「無理」という感情が沸いてしまいます。舌で舐められる方が気持ちいいというか耐えられますが「嫌よ嫌よも好きのうち」と思われそうです。乳首の刺激を気持ちいいと感じられる開発方法はありませんか。

「敏感」には3種類ある

敏感なのに気持ちよくなれないのはなぜ?敏感なのにイキそうになるよりも逃げたくなるのはなぜ?とよく聞かれます。セックスやオナニーでは「敏感」という言葉がよく使われますが、「敏感」=「気持ちよくなれる」ではないんです。その理由は何なんでしょうか。あくまで私の推測ですが、「敏感」には次の3種類あると思うんです。

ひとつは、小さな刺激でも脳が【性的快感】だと判断する敏感さ。つまりセックスでいう「感じやすい」ということです。

次に、小さな刺激でも脳が【くすぐったい】と判断する敏感さ。例を挙げると、女性ならクリトリスでイッた後、男性なら射精した後に刺激を続けられると感じるあのくすぐったさです。

もうひとつは、小さな刺激でも【不快】だと脳が判断する敏感さです。「過敏」と言い換えると想像しやすいでしょうか。痛いとまではいかなくても神経がピリッとして、とても気持ちいいとは感じられません。普段は気持ちいいと感じるのに、同じように刺激しても「無理」「やめて」と逃げたくなることもあり、乳首やクリトリスなどの神経が密集している場所には起こりがちな現象です。

今回質問を送ってくださった方の敏感さは、3つめの「過敏」に該当します。そして、敏感ではあるけれど気持ちよくなることはできず、むしろ「無理」と逃げたくなる場合には、次の3つの選択肢があります。

3つの選択肢

①刺激しない

刺激を受けても気持ちよくなれない場所は、無理に刺激しないのが一番です。他に気持ちよくなれる場所があればそこを刺激すればいいんです。形式通りに上から順番に愛撫していく必要はありません。

この場合に注意するのは言葉の選び方です。「敏感だから触らないで」と言うとフリだと思われることが多く、「敏感!?もっと攻めてってこと!?」と張り切って攻めてくることがあるからです。暴れても突き放しても「うわぁめちゃくちゃ感じてる!」と勘違いされて、毎回攻められることに。そんな事態を避けるためには少しネガティブなイメージが含まれる「過敏」というワードを使った方がいいです。「乳首は過敏だから触らないで」と伝えてください。

②限りなくソフトな刺激に

指で触られるより舌で舐められた方がいいと質問者の方が仰るように、弱い刺激になら性的に感じることもあります。舌を使うなら、先端で乳首を弾くように舐めるのは厳禁。力を抜いた柔らかい舌にたっぷり唾液を乗せて、5秒かけて乳首を1周舐めるくらいのスーパースローな動きを試してみてください。指を使う場合は、直接の刺激だと強すぎるので、インナーを1枚残した状態で、布越しにフェザータッチをするのがおすすめです。また、粘度の高いもっちりしたタイプのローションを使うと、指と乳首の間のクッションになり、摩擦を軽減することができます。これらの方法は乳首だけでなくクリトリスにも同じことが言えます。

③場所をずらす

乳首やクリトリスは頂点が感じやすいと思われがちです。そのため指や舌で頂点ばかりピンポイントで刺激されることもあり、それがピリピリした感覚を生んでいることもあります。しかし、少しだけ場所をずらせば嫌な敏感さを感じることなく、マイルドな性的快感を得られることもあります。乳首なら乳輪~乳首の側面を、クリトリスなら皮の上、もしくは側面を優しく撫でることで気持ちいいと感じられるかもしれません。

乳首やクリトリスは神経が密集しているので気持ちよさを感じやすい場所ですが、その分痛みや不快な感覚にも敏感に反応してしまう場所です。敏感=感じやすいと思い込まず、自分の体に合った刺激方法を見つけてください。

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Text/Betsy