それでもやっぱり潮を吹いてみたい!潮の吹き方(前編)/BETSY

潮を吹いてしまう人、吹きたい人

意図せず潮を吹いてしまう人からは「潮を吹かなくする方法を教えて!」と聞かれ、吹かない人からは「潮を吹く方法を教えて!」と聞かれる日々です。人生ってそういうもんですよね。

潮を吹きたくない人からすると、ベッドが潮まみれになるのを避けるためにペットシーツを毎回敷かなければならないことがエロくないとか、はしたないと思われそうで嫌だとかいう悩みがあり、一方で潮を吹きたい人にとっては、セックスをより一層興奮させるための機能が自分には欠けているような気持ちになるのかもしれませんね。

潮に対する私の率直な意見を言うと「どっちでもよくない?」なんですよね。たまに私自身が潮を吹かされる時にも「ハハ……なんか出たね。うける」程度の感想しかありません。潮はイッている証拠でもなければ、恥ずべきことでもありません。体質的に吹いてしまうのなら思いきり出して、いっそのこと放出する解放感を楽しんでしまうのもいいと思いますし、「出ちゃうところ見ないでぇ!」と羞恥心を興奮につなげてみるのもいいかもしれません。反対に、吹かないなら吹かないで無理に出そうと頑張らず、気持ちよくなれる挿入角度や呼吸法を探求してみることにエネルギーを注げばいいんじゃないでしょうか。

「それでもやっぱり潮を吹いてみたい!」という方もきっといると思うので、2週にわたって潮について考えるコラムにしてみようと思います。

ところで潮って何なの

潮については研究結果にバラつきがあり、研究者によって意見が大きく分かれていて、詳しいことは未だに分かっていないようです。

しかし、一般的に“潮”と呼ばれている、セックス中やオナニー中に尿道からプシャッ!もしくはポタポタと出る液体は、膀胱に溜まった水分が指やバイブやちんこなどによって腟壁越しに押し出されたり、女性自身の腹圧で押し出されているんじゃないかってことになっているみたいです。つまり潮の大部分が、膀胱に溜まっていた水分である“尿”だということです。尿道まわりにある前立腺組織からにじみ出た少量の液体が含まれているとかいないとか言われていますが、大部分が膀胱由来のものというのは間違いなさそうです。
「いや、トイレに行ったばかりだったし尿のニオイはしないから尿であるはずはない」と言う人もいますが、膀胱には絶えず水分が流れ込んでくるはずなので、排尿後時間がそれほど経っていなくても、セックスやオナニーをしている間に膀胱に水分が溜まってきてもおかしくないです。それに、水分を大量に摂っていれば色は透明に近く、尿のようなニオイもしないかもしれません。反対に、水分摂取が十分でなかったり、ビタミン剤を飲んだ後なら黄色っぽい色がついていることもあると思います。尿っぽい色やニオイが恥ずかしくて嫌だと思うなら、水分をなるべくたくさん摂取して排尿回数を多くすると、色もニオイも限りなく薄くなるはずです。しかし、短時間に水を大量摂取すると水中毒になる可能性がありとても危険なので、普段より少し多めに飲む程度で大丈夫です。

どうやったら潮を吹ける?

潮を吹く人は、無意識に潮を吹いてしまうタイプの人と、練習によって潮吹きやそのコントロールを習得したタイプの人がいます。無意識に潮を吹くのは生まれ持った体質によるものだと思うので真似することはできませんが、自分で習得した人の潮吹き方法と骨盤内の構造を考えると、潮の吹き方を予測することができます。

私としては、練習をしてまで潮吹きしようとすることは特におすすめしていませんが、どうしても潮を吹きたいというお便りをいただくこともあるので、潮を吹くための5つのポイントについて次週お話しします。

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Text/Betsy