セックスに重要なのは、「自分の意見を言うこと」「相手の性癖に合わせないこと」であるとしみじみと感じる。「これは私はイヤだな」と思っても「でも相手がそうしたいんだから私は我慢しよう」となってしまうことがある。それ以外の面であれば最高の相手だったとしても、その一点においては、合わないし不快なのであれば、キチンと拒否する必要があるのだ。
それこそイラマチオが好きな男はガンガン口の中で突いてくるかもしれないが、これは喉を傷めてしまうかもしれない。口内射精や顔射が好きな男は、女性がその行為を喜んでいると思っているかもしれないが女性からすればただただ気持ち悪いだけかもしれないし、屈辱的と感じるかもしれない。その場合はキチンと「私は口内射精も顔射も嫌い。外で出して」と言うべきなのである。
僕がセックスで嫌いなこと
そして、これは男からしても同じで、僕はセックスの際に肛門を関与させるのが大嫌いなのだ。きっかけは26歳のときに付き合っていた33歳人妻の早苗さんからの提案だった。それまで僕と彼女は357回のセックスをしていたが、この日3回のセックスを終えた後、僕のアソコが再び屹立してきたところでこう提案してきた。
「ねぇ、ニノミヤ君、多分、今日は最後になるから、アナルセックスしてみない? 私ね、ずっと興味あったの! 夫にはこんなお願いできないからあなたに頼むんだけど、なんか、友達の芳恵がアナルセックスってすごくイイ! って言うのよ」
正直僕はアナルセックスには興味がなかったのだが、早苗さんがそう言うのであれば仕方がない。肛門を傷つけてしまうのでは、といった心配はありつつも、コンドームを装着し、いざ彼女のお尻へ。意外とスルリと入ったのと、通常の膣への挿入とは「全然違う」というレベルではないものの、それほど違和感はなかった。
彼女は本当に気持ちいいのかどうかは分からないが、初めての経験に「なんか、これもいいかも!」などと言っている。だが、僕はお尻から出し入れされるコンドーム装着のアソコを見て、途端に違和感を覚えるようになった。少しずつ汚れが付き、もはやセックスどころではないのである。
「早苗さん、こりゃ無理ですよ! 多分、アナルセックスは事前に浣腸をして肛門を洗浄しておく必要があるなど、安易に手を出せるようなものだとは思えません」
こう伝えてコンドームがついた僕のアソコを見せたら早苗さんも「うわっ! これはムリね! もうやめよう!」と言い、以後彼女とアナルセックスをすることはなくなった。
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