「黙れ小僧!」

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 妻の呼び方でいうと「かみさん」は悪くない気がする。

「かみさん」の語源は「山の神」という説があるそうだ。ウィキペディア先生によると「山の神は女神であり、恐ろしいものの代表的存在であったことから、口やかましい妻の呼称の一つとして用いられるようになった」とのこと。

 般若フェイスでガミガミ言いながら「だって神だし☆」と開き直れるのは悪くない。

 ウィキペディア先生には「山の神は醜女であるとする伝承もある」とあったが、これも望むところだ。他人からブス呼ばわりされたら、美輪明宏ボイスで「黙れ小僧!」と一括してやろう。

 その他、ツイッターでは「私(38歳独身)が買い物してると、ほぼほぼ『奥さん』と呼ばれるのはどうにかしてほしいです。中年女性は全て結婚してるものだという決めつけ」というコメントに対して、「私(37歳既婚)も不妊で悩んでるのに『お母さん』と呼ばれることがあってガッカリします。中年女は結婚してたら子どもがいて当たり前、って決めつけもどうにかしてほしいです」とのレスがついていた。

 ほんまにどうにかならんものか、今は2018年やぞ。

 独身の女友達はゲイの同僚と買い物中に「奥様」「ご主人様」と呼ばれて、2人とも「うへえ」となったという。店側も「お客様」「お連れ様」に統一したらどうか。または一億総イヤミになって「ユーにミーのレコメンドざんす」でいいんじゃないか。

「『主人』もべつに深く考えて呼んでない、ただ慣習的に使ってるだけ」という意見もあって「まあ大半はそうやろな」と思った。

 ただ個人的には(旦那や奥さんはともかく)「主人」という明らかに主従関係を表す言葉が、慣習的に使われる現状はどうなのか?と思う。

 なにより、東尋坊派は「主人」と聞くとギョッとする。不快というより、戸惑うのだ。

 そして「この人とは感覚が合わないかも?」と脊髄反射で思ってしまう。でも話してみるとメッチャ意気投合して、「なんで主人って呼ぶの?」「え、べつに深く考えてない、なんか丁寧な感じがするし」となることが多い。

 そんな時には「呼び方でレッテル貼りするのはよくないね」と思う。同時に「レッテル貼りされる側も損だよね」とも思う。なのでやっぱり、主人呼びはなくなった方がいいんじゃないか?

 ミーはそんなふうに思ったざんす。