(2)二人でチェックすれば『公平化』に
『見える化』して『細分化』した家事分担シートを見ながら、次は、現状どの家事を誰がやっているかを確認していきます。これはできれば二人でやるのをお勧めしたいですね。 なぜかというと「これ、私やっている」「あ、これ俺かな」とチェックしていくと、誰にどれくらいの負担がかかっているかがよく分かるようになるからです。逆に、相手がよくやっていることも確認できます。 「私は大変なのに、あなたはなんでやってくれないの!?」「俺だってちゃんとやっているよ!!」という不毛な会話をしたところで、お互いの不満は解決しません。なぜなら、お互い自分が正しいと思っているのですから。 家事を公平に分担するには、実態を二人が正確に把握する必要があります。もしかしたら、本当に相手がよくやってくれているのかもしれません。争いは正しい者と悪い者の間で起きるのではなく、自分が正しいと信じている者同士で起きるものなんですよね。 お互いが正しいこと(間違っていること)を客観的に確認しなければ、争いは起き続けます。そのための「二人で一緒のチェック」です。
(3)家事分担はアウトソーシングも選択肢に
どんな家事があるか、今誰がやっているかを埋められたら、次は、今後誰がどれを担当するかを決めていくことになります。 そのときの選択肢には、自分がやるか相手がやるか以外に、アウトソーシング(含む機械化)も入れましょう。例えば、洗濯とセットでシャツのアイロンがけがあるとします。アイロンがけはクリーニングに出すという対処法もありますよね。食器洗いだったら食洗機を購入する、買物ならば生協やネットショッピングという手もあります。 時間がかかるし、お互いやりたくない家事もあるはず。だからこそ、押し付け合うのではなく「どうせ私たちには無理だからアウトソーシングしない?」と他人や機械を使うことを積極的に検討しましょう。 もちろんお金の問題もあるので、全部が全部アウトソーシングすることはできません。ただ、選択肢として検討できるかできないかでは状況が全然違います。アウトソーシングをすることを選択肢から外さないことが大切です。
『見える化』したものを見やすいところに
こうして家事分担をしてもそれで終わりではありません。これを維持・継続できなければ意味がないですからね! 実際に『見える化』して家事分担をした後の注意点もあります。具体的には、
・家事分担シートは二人が見やすいところに置いておく
・相手の家事をお互い褒める
・分担した家事のクオリティは相手に任せる
・一定期間経って上手くいかなければ見直しをする
…こんな感じでしょうか。 家事分担シートは、できればGoogleスプレッドシートとか、ホワイトボードに貼り出すとか、夫婦がよくチェックするところ・見やすいところに置いておきましょう。ある程度時間が経ってその家事が自分の中で習慣化しないと、何の家事を自分がしたらいいか忘れてしまいますから。