コンビニアイスで盛り上がることで…

マッチングしてから会うまでの約1ヶ月間を4週に分けて説明しますね。最初の1週目は「なんて呼べばいいか」「仕事は」「趣味は」など、パーソナルな自己紹介をやりとりする期間です。そして最後の4週目は、いざ会う段取りを組むべく「平日夜か休日昼か」「場所は」「食べたいものは」と、具体的なやりとりをする時期です。ということはつまり、2週目と3週目が話題選びに悩む時期となります。魔の2週間ですな。

でも大丈夫、かじるバターアイスを例に挙げると、以下の通りです。「かじるバターアイスって知っている?」と、まずはヒット商品の存在認識を問います。そこから、いかに世の中で流行っているか説明し、「じゃあ見つけたら食べてみるよ」という流れに持ち込みます。

ポイントはここからで、なんてったってヒット商品なのでお互いなかなか見つかりません。「近所のコンビニ3軒回ったけど入手できず」「じゃあ私は職場近くのコンビニをチェックしてみるよ」など、否応にもやりとりは長引きます。そう、会話が尽きないのです。それどころか、かじるバターアイスをゲットするという目的を共有できるので、一体感すら生まれるでしょう。

そしていずれ、どちらかがバターアイスをゲットします。「コンビニではなくイオンにあった」「イオンは近所にないが西友ならある」など、どのようにして入手に至ったか、という話題で大いに盛り上がります。

最後に実食と味の感想です。「噂通り、かなり美味だった」「そう言われると自分もはやくゲットしたい」と更に盛り上がり、そこからもう一方が遅れてゲット! 「やっとこさゲットでき、確かに美味い」「でしょでしょ」と、これまた一体感が堪能できます。

そうこうしているうち、魔の2週間はあっという間に過ぎ去り、4週目の「会う段取り」に以降できるのです。さあ、コンビニのヒット商品をチェックしましょう。

Text/菊池美佳子