友達に嫉妬する前に
自分が何ができているかを振り返ってみたら?
―「成長」をわかるにはどうしたらいいんでしょう?
優美:例えば、上司の目線っていうのは上司になった人にしかわからないよね。
部下をその目線に引っ張りあげるために、上司は仕事や環境を与えて、おのずと成長していってもらうんだけど。
でも、プライベートな問題で成長するときには、上司がいるわけではないから、自分で環境を変えたり、いろんな経験をするしかないんじゃないかな。
そういう風にどっかでつまづいて、自分で気づいている時もチャンスだよ。
あと、こうなりたいっていうビジョンがあれば、成長って割と簡単にすると思うんだよね。
今の不満ばっかり目に入っているということは、つまり今すぐに満足できることで頭がいっぱいになっているってことだから、目標がないのかな。
そんな急にとてつもないビジョンじゃなくてもいいんだけど、素敵な女性に会ったらこうなりたいとか思うじゃない。
タイプは全然違ったとしても、どうやったらなれるかを考えられる人が成長ができると思う。
世界が狭い場合は、失敗への恐れもあるんじゃないかな。それも、成長の邪魔になっていることもあるよ。
―年頃の女子はプライドが高くなってしまっている人が多いから、成長するのも一苦労かもしれませんね…。
優美:そうだね。その意地悪な気持ちが芽生える根底に、「私はこんなに頑張っていていい女なのに、なんで彼女だけ幸せになるんだ」っていう気持ちもあるでしょ。私だけ認められてない! みたいな。
女子はプライドもあいまって、「認められていない」ってことにすごく敏感だからね。
でも、自分が実際社会に対して、何が出来ているか、人にどんな影響を与えているかってことを真剣に振り返ったら、そんな意地悪な気持ちは芽生えないと思うんだけどね。
―そうですね。一度、嫉妬したり羨んだりしてしまう前に、自分が何が出来ているか立ち止まってみることが必要ですね。自分の自己像が大きくなりすぎているかもしれないです。
優美:評価されたから結婚できたとか、仕事が上手くいくとか考えていると、上手くいっていない自分は評価されてないからだって、強く思ってしまうかもしれないけど、評価は自ら求めてしてもらうものではないからさ。
あくまでも、評価は人からされてしまうもので、してもらうものじゃないからね。
それが少しでも分かっていれば、もっと頑張らなきゃなと思えるはず。
友達の幸せに嫉妬する前に、嫉妬する理由を突き詰めて考えてみること。
その友達との関係性、自分の視野の狭さに気づけば、他人に嫉妬する暇なんてないはず。
自分が幸せになることだけ考えるのではなく、誰かに幸せを与えられる女性になってほしいです。
Text/AM編集部