セックスで病まない心得

自分を知るためにセックスを探求することは、いつでも始められるコスパがいい自分探しです。

ただし「ビッチ活動」を行う上で、大前提としてセックスで病まないように気を付けなければなりません。
一度セックスで病んでしまうと、またその病んだ心をセックスで埋めて、また病むのセックス鬱無限ループに突入してしまう可能性もあります。

そのループに突入せずに、明るいビッチ活動を続ける秘訣……、それは「自分の中のセックスの目的」を明確にしておくことです。

実はセックスの目的は十人十色。
性癖を叶えるため、恋人候補を考えるため、最高のセックスを知るため、愛する人との関係を深めるため、などなど……。なぜセックスをするのかの目的が、個人個人必ずあるかと思います。

その目的を見失わなければ、無駄に病むこともなくなります。
例えば、「愛する人との関係を深めるため」という目的の方は、無理に不特定多数の方とセックスをすると病みますし、「恋人候補を探す」目的の方が、セフレとして扱われたら病む。

自分のセックスの目的を見失わずにいれば、自分はこの人とこんなセックスをすればいいんだというGOサインの判断ができて、地雷セックスもおのずと避けられます。

ちなみにビッチ時代の私のセックスの目的は、「自分にとっての最高のセックスを知るため」。だから前述のような、性欲が沸いていない状態でのセックスにも足を踏み入れることが多かったのです。そこに最高のセックスが眠っているかもしれない可能性を探して……。

そして翌朝「あーやっちまったな~」と、少し落ち込んでも学びに変える。昼頃には「もうこのタイプのセックスはしなくていいということ! 次だ、次!」と、前を向くことができました。

その結果、「元々好きな人とのセックスが最高」という(人によっては平凡な)結論にたどり着き、好きな人を好きでい続けるために結婚をしました。

そういうことにすぐに気付くことが当たり前のようにされていますが、私は実行に移さないと意外と自分が本当にしたいことには核心が持てないのではないかと思っています。
もし実行せず自分にとっての幸せに核心を持てないまま誰かと結婚していたら、私の場合すでに不倫を繰り返していたかもしれません。

セックスから始まったって立派な恋愛である

ということで、ビッチとは、自分の幸せ追求のために目的を持ったセックスを追い求める、意識が高い人種といえるかもしれません。
そう思うとビッチになることで今よりもっと自分のことも好きになれそうじゃないですか?

セックスを通じて自分と向き合い、自分にとっての幸せを知り、いまも幸せに生きています。
自分探しのために、どんどん自分の目的にあった間違った恋愛はしていいと思います

(繰り返しになりますが、不倫等を推奨しているわけではありません。「幸せ探し」という目的は明確に。)

もちろん一つの目的を完遂したら、次の目的を目指すのが人生。
ビッチ時代の目的をなんやかんやで達成した私は、いまは違う目的である、「愛する人との関係を深めるため」のセックスをしています。

ぜひ、みなさんも自分のセックスの目的を明確にしたうえで、いまこそ意識高めのビッチライフを謳歌してみてください。

Text/菱山恵巳子