性器信仰で知られる金山神社で、年に一度だけ開催される奇祭…それがかなまら祭りです。
その起源は江戸時代、女娼たちが性病除けや商売繁盛を祈って行った「地べた祭り」にまで遡るそうですが、その後衰退したり、民俗学の観点から再び注目されたり、みうらじゅんやピエール瀧等のサブカル著名人にフィーチャーされたり…などの紆余曲折を繰り返して、今ではすっかりサブカル男子御用達のおもしろイベントになりかけています。
なんか引っかかりますよね。
というわけで今回は、そんなサブカル男達の選民意識に汚れた巨大ペニスを鑑賞しに行って来ました。
会場である川崎大師駅に着くと、サブカル系の若者(カップル率も高い)はもちろんのこと、外国人観光客の数もかなり目立っており、彼らは集団でハイになって「Wow~~~!!」等と叫んでいました。
高いお金を払ってこんな辺鄙な国の辺鄙な街に来て見るものがしかもチンコってもう「Wow~~~!!」とでも言わなければやってられない現実があるのかもしれませんが、その陽気なムードに、アングラ気分に浸りたいサブカル坊やの男心はズタズタに…なっているかと思いきや、釣られてややポップな表情になっていたりして、実は個として弱いサブカル男子の実態を見たような気になりました。
弱いからこそ、巨大ペニスとか、奇祭とか、アクの強いものに寄りすがってしまうのか……。