個性的…個性的に…
ティーンたちの焦りがつまった竹下通り
「個性的になりたい!」
そんな若者達の処理しがたい欲望を内包し、常に爆発寸前の街・原宿。
今回はそんな原宿を歩いてみました。
まずは、この街の象徴とも言える竹下通りへ。
平日でもかなりの人で賑わっており、そのうちの半分は素通りの観光客という感じですが、メインはやはりティーンの女の子たち。
その中でいま特にアツいのが、個性派願望をくすぶらせ、奇抜なファッションで自己実現を計らんと足掻いている派閥でしょう。
きゃりーぱみゅぱみゅがファッションアイコンとして君臨した今、彼女たちの焦りは臨界点に達しているに違いありません。
「早く…早く個性派にならなきゃ!」
気迫じみたものまで放ちながら、グングンと竹下通りを進む少女たち。
日本で唯一の場所、この竹下通りにさえ来れば、お金のない彼女たちでもプチプライスで自己実現を果たすことが出来るのです。
というわけで、まずはそんな個性派女子たちの登竜門として知られる「大中」へ。
中に入ると、中国製のちょっと変わった文房具などが所狭しと並べられており、どこか懐かしい感覚が蘇ります。
そう、まずはこういうアイテムをそっと筆箱に忍ばせるのが、スクールカーストの第一線から退き、別の軸で生きて行くという決意表明になるんですよね。
もちろん、その先には「個性派戦争」という更なる地獄が待ち受けているわけですが、そんな事も知らず、無垢な女子たちはそれに飛びついてしまう…他ならぬ私がそうでした。(後に大ヤケド…)