“女子アナは野球選手と結婚しがち”は本当か
たとえば、世間が女子アナに対して抱いているイメージのひとつに、「野球選手と結婚しがち」という“あるある”があります。
ところが、ざっと調べてみたところ、中井美穂と古田敦也、柴田倫世と松坂大輔、木佐彩子と石井一久などを筆頭に、その数はおよそ20組ほど。
それぞれの職業人口と特殊性を考えれば、かなりの数と言えるかもしれませんが、正直「そんなもんか」と思ったのも事実です。
私たちは、女子アナと野球選手が結婚するケースを、実態以上に多いと思い込んでいるのです。
なぜなら、私たちは心のどこかで「女子アナだから、野球選手と結婚する」のではなく、「野球選手と結婚したがるような自意識の女だから、女子アナみたいな高慢な職業を目指す」と思っているからではないでしょうか。
女子アナとは、それなりの学歴と知性、そして美貌を兼ね備えているという自覚と自信がなければ目指せない職業です。
ただでさえそんな“意識の高い”女性が、高校時代から野球一筋に生きてきて女に免疫がない世間知らずを手玉に取り、社会的・経済的地位のみならず、男女の関係においても精神的優位に立とうとしている。
その勝ち気で自意識の高い精神に、世間はルサンチマンを抱いています。
実際、本当にそうかどうかは関係ありません。
ただ、“女子アナは、女を武器にして高収入のバカを手玉に取るような女たちだ”と思い込みたいのです。
そんな思いを抱える人たちにとって、夏目三久の“スキン公開”スキャンダルは、まさに“ミクがネギしょってやってくる”絶好の餌食だったわけです。
「きちんと避妊をしています」と表明しただけで足元をすくわれた夏目三久は、女子アナアイドル化時代の波に翻弄された犠牲者と言えるかもしれません。