「人前で泣く女」[ヒトマエ・デ・ナク・オンナ] hitomae・de・naku・onna
生息地:日本全国、年齢、階級に関係なく一定数生息。集団生活の中で発生する。
特徴:目の前に他の人間がいない場合は無表情。すべての感情表現は、自分以外の個体がいるときにのみ現れる。
人前で簡単に涙を流す女子ほど信用ならないものはない。
中学高校とかで「違う学校だけど、連絡取り合おうね! グスン」とか涙流して約束する女子いない?大人になれば退職とか転職時……。いつもはふわふわ何にも感じないような顔して、そういう時だけ離れ離れになっちゃって寂しいアピール。離れ離れになると言っても、海外にでも行かない限り、ちょっと本気だして時間作れば会えるもの。
本気で友達続けるつもりなら、涙流すより先にしっかり連絡を取り合う手段をとるハズだから、そこで今生の別れになるでもなし、涙なんか流す必要ない。
そういう女子って何が鼻につくかって、大抵連絡よこさないのよ、自分からは。
周囲は「あの涙なんだったの!?」って戸惑いまくり。
その涙の意味は結局「こんな風に別れに心揺り動かされる、情に厚いアタシ」アピールってこと。
まあ、なんて小賢しいっと思うのは、ひねくれ過ぎかしら?
一緒に映画を観ては泣き、小動物の幼気な姿に感動して泣き、他人の不幸話を聞いては同情して泣く。泣けば泣くほど涙が安っぽい。涙を自分を演出するアクセサリーとして利用するのって“安い”。飾りじゃないのよ涙は! アキナだって言ってるわ。
アキナなんて「私は泣いたことがない」ってシャウトしてきたのよ!アキナの爪の垢でも煎じなさい!
泣くととてもスッキリする。スッキリして引きずらずに済む。
とてもいい効果があるけれど、逆に言えば、感情の赴くまますぐ泣ける人は、大切な思い出すらそこでスパッと切り捨ててしまえるの。
泣くことに恥じらいがない女は、大抵“泣いている自分”に満足しているだけの情ナシ女。
信用しない方が身のためよ。
最近泣いたことと言えば、録画してあったNHK大作ドラマ『開拓者たち』を一気見して、大戦時の理不尽な開拓民たちの境遇に憤懣やるせなくて涙流したくらいね。このレベルじゃないとアタシは泣かない。アタシの涙は飾りじゃないからっ。
advice
本気で期待した分だけ痛い目みるから、感情5割演出5割だと思って冷静に対応するべし。