みんな、どう? 最近、ちゃんと恋愛できてる?
こんにちは、モテ系リア充ライターの福田フクスケです!
先日、夏菜似の歯科助手さんがボクの診察台で……え? もういい?
お前が「モテ系リア充ライター」じゃないことはもうバレてるって?
すいません、バレちゃったなら仕方ありませんね。
開き直って、今週も往年の恋愛ドラマをあえて見直し、勝手に深読みしていきましょう!
(おっかしいなあ、なんでバレたんだろう…)
今回のテーマは、大島優子(AKB48)の「私、バージンなんです…」というセリフが
一部で物議を醸した2011年のドラマ『私が恋愛できない理由』です。
“月9のリアル”は今、完全にスベッている!
実はこのドラマ、長らく視聴率低迷が続いていたフジの月9ドラマの中で、
とりわけヒットした作品、というわけではありませんでした。
主演の香里奈に加え、人気絶頂の吉高由里子と大島優子をレギュラーに起用。
月9としては久々に恋愛をがっつりメインテーマに据えて鳴り物入りで始まったものの、 話題になったのは、先に挙げた大島優子の「バージン」発言と、ベッドシーンくらい。
男勝りで、女性扱いされることが苦手な藤井恵美(香里奈)、 男には不自由していないが本気の恋をしたことがない小倉咲(吉高由里子)、 男性経験がないことを気にして重くなってしまう半沢真子(大島優子)。
三者三様の“恋愛できない理由”が描かれる設定はそれなりに興味を引きましたが、 肝心の物語にあまりリアリティを感じることができませんでした。
もちろん「リアリティのあるドラマ」=「いいドラマ」というわけではありませんが、 3人がルームシェアをして“本音の女子会トーク”(笑)をしてみたり、 日本版『SEX and the CITY』を狙っているような演出があったり、 挙句の果てに最終回では、生放送で東京タワーのライトアップを映してみたり……。
制作側の意図していた“いまどき”“オシャレ”“月9っぽさ”が、
ぜんぶひと昔前のトレンディドラマみたいで、ことごとくスベっていたんですよねぇ。
かつてのように、ドラマがその時代の恋愛観をリアルに表現できた時代は 完全に終わったんだな……と、なんだか寂しくなってしまいました。
稲森いずみが演じた2人の女性とは?
そんな『私が恋愛できない理由』には、イベント企画会社の
社長兼プランナーとして、白石美鈴というアラフォー女性が登場します。
“クリエイティブな職種でバリバリ働くデキる女”が、純粋に主人公たちの憧れとして 理想的に描かれている時点で“ちょっと古い”わけですが、 この役を稲森いずみが演じていることに注目してみましょう。
彼女の初主演作にして、代表作のひとつとも言えるのが、1998年放送の『ハッピーマニア』。
この中で彼女が演じたのは、ふるえるような幸せを求めて何人も 恋人をとっかえひっかえするような“恋多き女”重田加代子(シゲカヨ)。
当時のシゲカヨは、現在の恵美や咲、真子と同年代ですが、
“恋愛できない”と悩む3人とは対照的な役柄ですね。
このドラマもまた、当時としては決して“大ヒットした”とは言えない作品でした。
しかし、安野モヨコの原作コミックは、コメディタッチでありながら 恋愛が“入れ替え可能である”ことをあっけらかんと描き切ってしまった傑作です。
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