心の傷は新しい出会いで癒されると信じて! 『愛さえあれば』

愛さえあれば スサンネ・ビア ピアース・ブロスナン トリーネ・ディアホルム キム・ボドニア セバスチャン・イェセン ロングライド Zentropa Entertainments29 ApS 2012

 もし愛する人に裏切られ、途方もなく傷ついたら……そんな時はこのラブ・ストーリーからヒントを得られるかもしれません。
デンマークの鬼才スサンネ・ビア監督が手がける上質なドラマ。
『007』シリーズのピアース・ブロスナンと、デンマークが誇る実力派女優トリーヌ・ディルホムがそれぞれ家庭に問題を抱えた男女を演じ、女性監督らしい繊細なタッチで同性からの共感を呼ぶこと間違いありません。

 ひたすら仕事に打ち込み、長らく子どもとも連絡を取っていないフィリップ(ピアース・ブロスナン)はいまだに妻の死から立ち直れていない。一方、乳がんの治療がようやく落ち着いたイーダ(トリーネ・ディアホルム)は、帰宅すると夫の浮気現場に出くわしてしまう。
やがて2人はそれぞれの息子と娘が結婚式を挙げる南イタリアのソレントで出会う。
互いの子どもの結婚を目前に、心に傷を負った2人は次第に惹かれあっていく――。

 愛さえあれば、絶望で真っ暗になった景色に一筋の光が射す……。
その愛はまるで初恋のように、あなたが恋に落ちるときに聞こえる言葉や音を思い出させます。
心を通わせていくフィリップとイーダの姿に、あなたとあなたの隣にいる人が重なって見えるかも知れません。
愛することの喜びも痛みも知ってしまった大人の女性へ、このラブ・ストーリーを。

愛さえあれば スサンネ・ビア ピアース・ブロスナン トリーネ・ディアホルム キム・ボドニア セバスチャン・イェセン ロングライド Zentropa Entertainments29 ApS 2012

5月17日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開

監督:スサンネ・ビア
キャスト:ピアース・ブロスナン、トリーネ・ディアホルム、キム・ボドニア、セバスチャン・イェセン
配給:ロングライド
英題:LOVE IS ALL YOU NEED/2012年/デンマーク映画/116分
URL:映画『愛さえあれば』公式サイト

Text/Michihiro Takeuchi