このすれ違いは、男と女のどちらに責任がある?
話題作『わたしたちの宣戦布告』のヴァレリー・ドンゼッリとジェレミー・エルカイムがまたも夫婦役で出演。
10年以上パリの名画座で広報を務めたエリーズ・ジラール監督のこだわりが光る巧みな演出により、どうしようもないけどどこか愛おしい夫婦の顛末が楽しめます。
妊娠中の妻マリー(ヴァレリー・ドンゼッリ)は、ヴェネチアに出張している夫ジュリアン(ジェレミー・エルカイム)から「向こうに愛する人がいる」と衝撃的な告白をされる。いたたまれない気持ちの最中、出張から帰ってきたジュリアンを追い出してしまう。
ジュリアンから「許してくれ」と懇願もあり、再び一緒に暮らすことになった2人。が、気持ちはすれ違ったまま。
やがて東京へ出張すると言って出かけるジュリアンだが、マリーはパリで彼の姿を見かける……。
「妊娠という大事な時期に、夫が浮気するなんてありえない!」
きっとお怒りになる女性も多いはず。だけど、裏切られてもなぜかまた暮らしてしまうマリーの気持ちも、ほんの少し分かってしまうのではないでしょうか。
どうして、ジュリアンはマリーに東京出張のウソをついたのでしょうか?
幸せな結婚生活のはずなのに、上手くいかない……。何度も何度も気持ちがすれ違ってしまう、ちょっぴり哀しい夫婦の行く末を見届けてください。
3月30日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムにてロードショー
※本作は『フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ』(『ベルヴィル・トーキョー』、『グッバイ・ファーストラブ』、『スカイラブ』)にて3作品同時上映になります。
監督:エリーズ・ジラール
キャスト:ヴァレリー・ドンゼッリ、ジェレミー・エルカイム、ジャン=クリストフ・ブーヴェ、フィリップ・ナオン
配給:マーメイドフィルム
原題:Belleville-Tokyo/2011年/フランス映画/75分
URL:映画『ベルヴィル・トーキョー』/『フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi