23歳という短い生涯を走り抜けたハワイ王朝最後の王女、カイウラニの物語。
ヒロインを演じるのは、『ニューワールド』で一躍脚光を浴びたクオリアンカ・キルヒャー。そのエキゾチックな美しさは王女にふさわしく、また、自身も人権活動家であることから勇敢なカイウラニの姿と重なります。本作が監督デビューとなるマーク・フォービーが2年間の歳月を費やして脚本を完成させ、エレガントでありながら心に残るラブストーリーに仕上げています。
国民から慕われる王女カイウラニ(クオリアンカ・キルヒャー)は、国政を脅かす反体制派から身を守るためイギリスへ留学し、そこで父親の旧友の息子クライヴ(ショーン・エヴァンス)と出会い、恋に落ちる。
しかし、クライヴとの結婚に反対する父親に国からの電報について問われ、隠されていた”王制崩壊”の電報を目にしてしまう。カイウラニは苦悩の末、故国ハワイを選び、クライヴに別れを告げる。やがてクーデターが起こる中、カイウラニは祖国の混乱を収めるため立ち上がるが――。
国民に忠誠を誓い、命をかけて国を守ろうと自らを省みず奔走する若き王女の姿は多くの女性に共感と勇気を与えます。故国と恋との間で揺れ動くカイウラニ王女の気持ち…、一つの国を背負う彼女の恋の葛藤とは、どれほど苦しく、悲しいものだったのでしょうか。
いまいちハッキリしない彼と一緒に観て“決断”を迫ってみては? この映画をみたら、大きな決断もできてしまうかもしれません。もちろん、あなたがカイウラニ王女の様に、決断したっていいのですよ。
7月7日(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー
監督:マーク・フォービー
キャスト:クオリアンカ・キルヒャー、バリー・ペッパー、ショーン・エヴァンス、ジミー・ユイル、ジュリアン・グローヴァー、ウィル・パットン
配給:アニープラネット
原題:Princess Kaiulani/2010年/アメリカ映画/98分
URL:映画『プリンセス・カイウラニ』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi