『ギターはもう聞こえない』『恋人たちの失われた革命』でベネチア国際映画祭銀獅子賞を2度受賞している、フランスの巨匠、フィリップ・ガレル監督がモノクロームの映像で、あまりにも切ない男女の悲恋を紡ぎ出します。
主人公をガレル監督の息子であるルイ・ガレル、その相手役を『ゼロ時間の謎』のローラ・スメットが熱演。生と死超えた、燃えるような愛の物語です。
若き写真家フランソワ(ルイ・ガレル)と、女優キャロル(ローラ・スメット)はパリで出会い、すぐに恋に落ちる。
しかし、キャロルは人妻であることから関係は長く続かず、二人は別れてしまう。やがてキャロルはフランソワを想うがあまり心が壊れてしまい、自ら命を絶ってしまう。
それから一年後、フランソワは別の恋人と付き合い始める。幸せで充実した日々を送っていたが、ある日突然、キャロルの姿が見えるようになる――。
目を閉じても、瞼の裏にいる。寝ても覚めても、忘れられない。あなたはそんな恋をしたことがありますか?
写真のように鮮明に浮かび上がるかつての恋人の姿に、フランソワは何を想うのでしょうか。
全編モノクロームで映し出されるパリの街と、惹かれあう男女。それらはまるで写真みたいに美しく、誰かの恋の記憶の中に潜り込んだかのようにスリリング。
切なくとも激しく燃え上がる愛の“残像”を、大切な人と一緒に目に焼き付けてください。
6月23日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほかにてロードショー
監督・脚本:フィリップ・ガレル
キャスト:ルイ・ガレル、ローラ・スメット
配給:ビターズ・エンド/コムストック・グループ
原題:La frontiere de l’aube/2008年/フランス映画/108分