「白雪姫」と聞くと、ディズニー映画で描かれているようなかわいいお姫様を想像すると思います。
だけど、この白雪姫は一味違う。ドレスを脱ぎ捨て、武器を手にした”戦う白雪姫”なのです。
主人公スノーホワイト(=白雪姫)役に『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート、悪の女王役にシャーリーズ・セロン。
監督はカンヌ広告祭のグランプリの受賞経験もあるCMディレクターのルパート・サンダースが務め、これまでの白雪姫のイメージを一新させたスタイリッシュな映像とファッションがとにかく楽しいです。
とある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。
ところがスノーホワイトが幼い頃、王妃がこの世を去ってしまう。
王は大きなショックを受けるが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺される。国は乗っ取られ、スノーホワイトは幽閉されてしまうことに。
そして、ある時ラヴェンナは鏡から「スノーホワイトの心臓を口にすれば、永遠の若さと美貌が手に入る」と聞き、彼女の心臓に手をかけることを決める。スノーホワイトは間一髪で逃げ出すが、ラヴェンナは彼女の元に刺客として狩人を送り込んだ。
ところが、スノーホワイトはラヴェンナの策略の裏をかき、狩人から闘いの戦術と生き抜く術を教わるのだった。
彼女はやがて抵抗軍を組織し、かつて自身が住んでいた城へラヴェンナを倒しに向かう。果たしてスノーホワイトは無事、女王から国を取り戻すことができるのか――?
悪の女王へ自身の力で立ち向かっていく“白雪姫”の姿は、現代の女性像をイメージさせます。
王子様を待つだけではなく、自分が得たいものを獲得しようとする姿には、いつも一生懸命がんばっているあなたをきっと勇気づけてくれるはず。
また、『アリス・イン・ワンダーランド』のコリーン・アトウッドによる衣装もみどころのひとつで、かっこよくもエレガントな”姫”ファッションに思わずうっとりしてしまうはず。
迫力満点のアクションの連続なので、彼を連れて観に行くのもありでしょう。大興奮間違いなしの2時間ですよ♪
6月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
監督:ルパート・サンダース
キャスト:クリステン・スチュワート、クリス・ヘムズワース、サム・クラフリン、シャーリーズ・セロン
配給:東宝東和
原題:Snow White and the Huntsman/2012年/アメリカ映画/127分
Text/Michihiro Takeuchi