何があっても、人は必ず立ち直れる──希望に満ちた、元気の出る映画が5月18日(金)より公開します。
主演はジョージ・クルーニー。通常はシブいちょいワル親父のようなイメージの彼ですが、本作ではコミカルでありながら時に哀愁を感じさせる等身大の父親を熱演。
監督は『サイドウェイ』で全世界に味わい深い感動を与えたアレクサンダー・ペインで、誰にとっても重要な”人生”と”家族”というテーマを軽やかな語り口でユーモラスに描きました。
ハワイ・オアフ島に生まれ育った弁護士のマット(ジョージ・クルーニー)は、美しい妻エリザベスと二人の娘たちと何不自由なく暮らしていた。
ところがある日突然、ボートの事故で妻が昏睡状態に。10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)は情緒不安定となりマットに反抗ばかりし、今まで仕事しかやってきた彼は途方にくれてしまう。
折しもマットは、先祖から受け継いだ広大な土地の行方について決断を迫られていた。売却すれば一族に巨額の富が入るけど、大自然は失われてしまう。
さらになんと長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)の告白により、妻には恋人がいて、離婚を考えていたことが発覚。
家族と人生…二つの重大な問題に直面したマットが選んだ道とは──。
昔に比べ、父親の威厳が損なわれている現代。もれなく仕事人間で家庭での威厳もほとんどなかったマットは突然人生の転機を迎え、忘れかけていたものと向き合います。
家族の絆を取り戻そうと奮闘し、父親としての威厳を取り戻していく姿は力強く、観る人に感動を与えてくれるでしょう。
また、もうひとつこの映画でよくわかることは、“失って気付く大切さ”。
どんなに願っても大切な人との別れは必ずきます。ついつい忘れがちな事実ですが、何気なく過ぎていってしまう日常も本当はとっても幸せな時間なのです。ぜひ、大切なあの人と一緒に観て、改めて足元の幸せを感じてみてくださいね。
5月18日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
監督:アレクサンダー・ペイン
キャスト:ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ロバート・フォスター
原題:THE DESCENDANTS/2011年/アメリカ映画/115分
Text/Michihiro Takeuchi