「察してほしい!」はオワコンじゃない!押し付けの恋愛論に振り回されないで

萌え袖で口元を隠し気持ちを察してもらいたがっている女性の画像 Larm Rmah

「欲しいものを臆せず言える人が偉い!」

最近やたらめったら、“自己主張バンザイ!察してくれなんてダサい!”という空気が広まっている気がします。
たしかに主張できたほうが色々と行き違いが起きなくていい。頭ではわかってはいるものの、日本人気質な私はつい、SNS上での“デカい声”を見つけると、いたたまれなくなって画面を閉じてしまうのです。

たとえばクリエイティブな仕事につく人たちのあいだでは、最近「わたしの価格表」なるものがひっそり流行っています。
「◯◯案件なら△△△円〜」みたいな価格表をブログなどに掲載し、あとは言い値で連絡してきてね☆と相手に委ねるのです。

この方法を取れば、効率的に話がまとまることもあるでしょう。「値段は察し合いで!」という悪しき習慣は減っていき、明瞭会計双方WinWinな関係が短時間で築けるはず!
と、頭ではわかっていても、どうしても主張強めの空気がなじめず、とは言え反論する勇気もなく、ひっそり二歩くらい引いてしまう自分がいます。

恋愛も欲しいものもハッキリ言える人が上手くいく?

そんなモヤモヤした気持ちを抱え続けていたのですが、最近「これって私も、恋愛で同じことを言っていたな」と反省することがありました。

それは恋愛において“察してほしいなんてワガママで非効率!希望や理想をオンナから主張していこう”的なことを、言葉を変えて語り続けていたからです。

たとえば「理想の男性像を明確に書き出そう」とか「婚活はゴール設定が大事」とか「デートは女性から誘おう」とかとか。私だけでなく、そんな恋愛ノウハウを耳にタコができるほど聞いていた人は多いと思います。

たしかに効率論でいけば、考えを明確にして、その場その場でストレートに主張していくことは、悩みながら受け身でいるよりも、スピード自体は早くなる。かもしれません。

でも出会う異性もあなたも血の通ったニンゲンなわけで、向き不向きがあります。
今までここ一番は相手におまかせしていたタイプの女性が、結婚に焦って察してもらうことをやめようとしても、それはそれで大変かもしれないのです。