恋愛小説から読み解く男の選び方『女子・結婚・男選び あるいは〈選ばれ男子〉』

女子・結婚・男選び あるいは〈選ばれ男子〉 高田里惠子 ちくま新書 By footloosiety

 結婚したい思いはあるのに、なかなか相手が見つからないというあなた。
「理想が高いんじゃない?」、「選びすぎてるんじゃない?」と言われたことありませんか?
理想の男性を細かく考えて「そうなのかも!」と納得している場合ではありません。
その理想と選び方、正解ですか?

 著者の高田里惠子さんは、本書を書いた理由について「なぜ尊敬すべき男たちが女ごときに捕まり、結婚してしまうんだ(コノ馬鹿め)という、多くの女性たちがもっているはずの複雑にして凡庸な思いを、さまざまな小説や作家の生き方を参照しながら分析した」と綴っています。
題材は、夏目漱石、樋口一葉から水村美苗に至るまでの恋愛小説。
小説のなかの男女の関係を分析しながら、現代の女性の結婚と男の選び方について論じています。

 未婚率は年々上昇しているにも関わらず、素敵な夫に愛され子供に恵まれ、幸福に生きることが女性にとっての“勝ち”だという考えはさらに強くなっているようです。だからこそ、どんな男性を選ぶかは人生最大のテーマです。

 あなたはどんな相手と結婚したい? そしてその理想の人はあなたを選ぶでしょうか?

女子・結婚・男選び あるいは〈選ばれ男子〉 高田里惠子 ちくま新書

書名:『女子・結婚・男選び あるいは〈選ばれ男子〉』
著者:高田里惠子
発行:ちくま新書
価格:¥924(税込)

Text/Yuuko Ujiie