ヒモがつくる、いたわりご飯!彼女が愛する男の家庭料理「トマトパスタ」

 はじめまして。ヒモをしている、「まいったねぇ」と申します。

 自分でつけておいて、勝手だけれど 「ヒモが作る、いたわりご飯」
なんて胡散臭いタイトルなのでしょう。

 でも、嘘ではないのです。
私が、大手アパレルメーカーに勤める彼女のヒモであるということも、仕事で疲れきって帰ってくる彼女をいたわるために、毎日のご飯を作っているということも。

 これから、ご紹介する料理は、どれも、包丁にフライパン、それにお鍋があれば、充分おいしく作ることができる家庭料理です。

 週末や、いつもより少し早く帰れた平日の夜に、キッチンに立ってみませんか?
ゆっくりと食べて、自分をいたわるもよし、大切な人をいたわるもよし。

 この連載は、忙しい日々を過ごす人に、家で作って食べるご飯の素晴らしさを、もっと楽に、もっと身近に感じてもらいたい。そんな思いを込めて、お送りします。

 ヒモのように細く長く、お付き合いいただければ、幸いです。

たった15分!
彼女が愛する“ヒモの味”トマトパスタ

まいったねえ いたわりご飯 ヒモ トマトパスタ

 連載の最初にご紹介するのは、トマトパスタです。

 主な材料はトマト缶、にんにく、パスタの3つだけ。
作るのにかかる時間は15分以下。

 そんなに簡単で本当においしく作れるの? と心配になるかも知れません。

 でも、大丈夫。
朝から晩まで煮込んだビーフシチューも、キツネ色にカラリと揚がった唐揚げも、我が家では、このパスタに敵わないのです。

 おふくろの味ならぬヒモの味が、もしあるとしたら、きっと、私の彼女はこのパスタを選ぶことでしょう。